コンプライアンス不況

陳胡痒
<全文引用>
日本経済に忍び寄る「コンプライアンス不況」の正体とは(マネージン)

まぁ商品先物取引業がのきなみ業績不振になっているのは、正にコンプラ不況だが、株屋のアレはちょっとやりすぎ。
インターネットが大嫌いなお金持ち・資産家って多いんだよ。
そうした人がかなりコンプラ強化で株屋の店頭から去ってしまった。
例えば代理注文の禁止。
我の知っている超資産家の80代近いおじいさんは、自分以外にも奥さんと社長業を譲った息子夫婦の口座で株をやっていた。奥さんは株のことなんてまったくわからないし、息子夫婦も会社経営で忙しいので、それぞれの口座の売買の指示はその爺さんがやっていたわけだ。
それがコンプラ強化でご本人様に電話口に出て注文していただかなければだめになりました、ときたもんだ。
この爺さんはそれ以外にもオプションの売買でもそこそこいい成績を出していたのだが(一日中株屋の店頭にいて、カウンターに自分専用の価格表示端末を置かせるぐらいのVIP客だった)、高齢者という理由でオプションの売買のお取次ぎはできませんなどと言われるようになった。
更にこの爺さんがキレたのが、満期になった外債を米国債に買い換えようとしたときだ。外貨建てMMFはいいけど、高齢者は外貨建て債券を買うことはできないときたもんだ。
ワレ!ワシを禁治産者扱いするんか?支店長呼べ!といったけど、支店長もこれは社内規定でどうにもならないのです・・・・
結局西日本営業統括の取締役が菓子折りもって侘びを入れにきたらしいけど、金融当局の指導ですのでどうしようもないのです・・・とのことだったらしい。
結末だが、その爺さんは他の証券会社にも問い合わせたが、どこもダメだとのことだった。
結局、株もなにもかも全部売り払って口座を閉じてしまった。
でもこの人は、それが結果的に良かった。トータルすると若干の損が出たらしいのだが、サブプラ暴落を回避できたからだ。
この前昼飯を奢ってもらったときに、人間何が幸いするかわからんもんじゃ・・・ふぉっふおっふぉ、と言っておられた。
因みにこの人は電卓以上のボタンがある機械は絶対に触らないという哲学をもっているから、自分ではインターネット証券を使うことはないが、最近再び株価が無茶苦茶下落してきたので、ひ孫さんだったか、お孫さんだったかが、代わりにインターネットで売買の注文を出している。
インターネット取引で、例えば旦那が奥さんの口座の売買の指示をしてもどうやってそれを確認するのだろう?と思う。しかし店頭では同居家族の同意書があっても、これはダメになってしまったのである。
こうした規制強化がどれだけカネ持ちの投資行動を阻害しているか。まったく。

証券会社の店頭では こういうこと ありなんですね
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