なぜ、サウジもトルコもイランもイスラム教徒弾圧の中国に抗議しないのか

金の切れ目は縁の切れ目

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

なぜ、サウジもトルコもイランもイスラム教徒弾圧の中国に抗議しないのか

米超党派の議員グループ、制裁の検討をはじめよと国務、財務省へ書簡

 

新彊ウィグル自治区におけるムスリムの弾圧、百万人を超える住民を強制キャンプに収容して「再教育」を行い、拷問で死ぬケースも報告された。

 サウジは十分の一の石油が中国向け、イランは三分の一、だから「お客様は神様です」となる。
そもそもサウジもイランも国内における反政府活動を強烈に弾圧している国であり、中国と似たような残酷な政治体制であり、このていどのことは日常茶飯と受け取っているのだろう。
 問題は民主主義国家、もっともウィグルの亡命者が多いトルコの沈黙だ。
あまつさえ、つい先月までトルコのエルドアン大統領は中国批判の先頭に立っていたのではなかったのか。

トルコはなぜ中国に擦り寄るのか

 トルコの変節は対米関係のもつれ、米国のトルコ制裁と通貨リラの暴落に密接に絡む。この隙に乗じた中国はアンカラに財布を振りかざして近付いた。露骨な札束外交の展開である。・・・

 こうみてくると、中国の露骨な札束外交は中東で意外な進捗ぶりを見せていることになる。
まして11月6日から発動される西側のイラン石油の輸入禁止措置に中国はまったく応じる姿勢にない(日本は輸入石油全体の55%をイランに依存しており、対策が急がれている)。
だが、格言に言う。「金の切れ目は縁の切れ目」。

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