「日韓併合」「金日成生誕」──2つの100周年で朝鮮半島は激震する

黒田勝弘
「日韓併合」「金日成生誕」──2つの100周年で朝鮮半島は激震する

日韓併合の歴史認識に 「NHKと日本政府」陰謀説

日本の朝鮮半島支配・統治につながった1910年の日韓併合条約については、韓国側では「強制」を強調し、不法、無効を主張してきた。しかし条約には当時の韓国政府が署名しており、国際的には昔も今も合法論が支配的だ。 
 現在の観点での道義論や政治論ではともかく、学問的には韓国は分が悪い。 
 そのせいか、韓国の国定歴史教科書『国史』(高校)では「日帝は全国的な義兵の抵抗を武力で鎮圧し司法権と警察権を奪った後、ついに大韓帝国の国権まで強奪した(1910)」とわずか2行書かれているだけだ。条約締結や「併合」あるいは「合邦」などはどこにも出ていないのだ

近年、韓国で引っ張りだこの東大名誉教授の和田春樹先生なども、ソウルでのセミナーで「2010年日韓歴史清算論」を主張している。そして「日本は竹島を韓国に譲るべき」と提案し、韓国側を喜ばせている

一方の北朝鮮はどうか。こちらは2010年ではなく、実は「2012年問題」に向け大きな転換期に入りつつある。2012年とは、世襲独裁者・金正日の年齢が満70歳になる年であり、創業者の父・金日成の生誕100周年の年

北朝鮮ウォッチャーの間では「北が対外強硬策に出る時は内部の問題がある時」というのは常識だ。対内危機には内部引き締めのため必ず危機感をあおる

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