切支丹大名は 日本の女を奴隷として売り飛ばした

奴隷の件は 事実 バチカンも正式に謝罪しているんですから

2018/09/10宮崎正弘の国際ニュース・早読み
摩訶不思議、なぜ? ロシアが中国から800億ドルで金塊を購入

書評 
 切支丹大名はなぜ戦後、評価が一転して美化されたのか?
   日本の女を奴隷として売り飛ばし、内乱を企てた過激派が?
 
 高山正之『マッカーサーは慰安婦がお好き』(新潮文庫)
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 本書は辛口コラムの文庫化第八弾。ほぼ朝日新聞批判に費やされているが、一箇所、切支丹伴天連のことを書いた説があるので、このコラムでは、そこだけを切り取って紹介する。

 「日本にきた宣教師にいい人は少なかった。例えばイエズス会のルイス・デ・アルメイダらは布教地の神社仏閣をぶち壊させた。キリスト教以外に神は要らない」
 率先したのは高山右近で、彼の治めた高槻では僧侶と神官を迫害して、神社仏閣は廃墟と化した。仏像など仏教美術の文化遺産は燃やされた。
 評者(宮崎)は、この八月にも高槻を歩いたが、市内の教会には白亜の高山右近像が建立されていて、なんだか悲劇の主人公のように祭られている。右近が追放されたマニラにも、カソリックの土地であるため、パコ駅前(その昔、この一帯は日本人町だった)の公園に高山右近像が聳えていて、なんだか違和感がある。近年、高槻とマニラは姉妹都市である。
 アルメイダはユダヤ教の両親がカソリックに改宗したため、強い感化を受けゴアからマカオに渡り、それから日本にやってきた。病院などを私財を投じて建設した美談が強調されているが、彼の医術は呪術であって、キリスト教の奇跡をもって布教の武器としたフシが濃厚である。かれはとりわけ九州全域での布教に尽くした。
 ところがアルメイダ布教地の大村家(長崎)や大友家(大分)では藩内の女を無理矢理つれてきて奴隷として売った。彼の臨終地は天草だった。
 「火薬一樽を女五十人と引き換えにした。日本の女は高く売れた」と高山氏は続ける。
 天正少年遣欧使節一行は、欧州の各地で日本の娘らが裸にされ、秘所丸出しのママ、思い鎖で繫がれて奴隷として売られている現場を目撃して衝撃を受けたと報告している。
 「秀吉は怒った。元締めのガスパール・コエリヨに売った女を連れ戻せと命じた。世に言う伴天連追放令だ。対してコエリヨは切支丹大名に秀吉を潰せと唆し、奴隷商売も一向にやめようとしなかった」
 著者の高山氏とは同じ名前だが、考え方が百八十度も異なる高山右近は、秀吉の寵臣だった蒲生氏郷や、荒木村重麾下の中川清秀らをキリスト教に改宗させ、その宗教的指導性は黒田官兵衛にも及んだ。
 のちの島原の乱は敗残兵らが「まるで支那人みたいに徒党を組み、野盗と化して民を襲っては略奪して、ついには原城に籠もった。攻めあぐむ幕府にオランダ人が海からの砲撃を申し出た。こちらは新教。原城の旧教徒をやっつけるのに何の痛痒もありませーん。日本人は呆れ、以後ずっとキリスト教を邪宗門と呼んで、その布教を禁じた」(同書211p−212p)のである。

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