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【大手町の片隅から】乾正人 癸卯は政権交代の年になる!?

 

産経

【大手町の片隅から】乾正人 癸卯は政権交代の年になる!?

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和5年がウサギ年であることを、たいていの日本人は知っている。ほとんどの年賀状に「卯」があしらわれているのも一因だが、古代中国で生まれた干支(えと)が、幾千年を経て日本で息づいているのは、奇跡である。本家では、毛沢東時代の文化大革命によって伝統文化も破壊されてしまったからだ。

「卯」はウサギにあらず

干支は正確には、甲乙丙などの十干と子丑寅など十二支とを組み合わせた60を周期とする数詞である。60歳の還暦を祝うのは、暦が一回りしてもまだ生きているからである。

今年は癸卯(みずのとう)にあたるが、癸は十干の掉尾(とうび)で、終わりと再生を意味する。卯はウサギではなく、「茂」に由来する。「若葉が茂ってきた状態」という意で、癸卯の年は、「何かが終わり、何かが始まり、茂ろうとする」年とでも解釈できよう。

60年前には、ケネディ米大統領が暗殺されて「パクス・アメリカーナ」の時代が終わり、120年前は、ライト兄弟が動力飛行機の初飛行に成功し、翌年に日露戦争が勃発した。

もっと遡(さかのぼ)れば、慶長8(1603)年、徳川家康が征夷大将軍に任じられて江戸幕府が発足。寿永2(1183)年には源頼朝の東国支配が朝廷から認められた。実質的に鎌倉幕府がスタートしたのである。

「そんなの単なる偶然に過ぎない」と鼻白んだ方も多いだろうが、まだ松の内ゆえご寛恕(かんじょ)を。

今年が「何かが終わり、何かが始まろうとする」年ならば、主な舞台はロシアと中国になりそうだ。

 

平家物語の「驕(おご)れる人も久しからず、ただ春の夜の夢の如(ごと)し」の如く、敵対者やライバルを追い出し、盤石の基盤を築いたはずのプーチン露大統領、習近平中国国家主席の2人が、そろって2月に最大の危機を迎える。ウクライナ戦争の戦況が芳しくなく、「2月攻勢」を企図しているプーチン大統領だが、失敗すれば自らの失脚につながろう。ゼロコロナ政策が失敗に終わった習主席も同じ。新型コロナウイルスによる死者数がさらに増えると予測される2月を乗り切れるか予断を許さない。

「杉田更迭」が躓(つまず)きの石に

日本だってどうなるかわからない。年末のどさくさに紛れて岸田文雄首相は、秋葉賢也復興相と杉田水脈総務政務官を更迭したが、なんともお粗末だった。

特に杉田政務官の更迭は、筋が通らない。彼女のLGBTなどに関する過去の言動はあまり褒められたものではないが、国会議員にも言論の自由がある。しかも政務官になってからの発言ではなく、さきの臨時国会で謝罪、撤回している。

 

杉田氏の突破力を買って任命したんだ、と感心していたらこの始末。野党や世論がうるさいから、という理由で5人もの閣僚・政務官を馘首(かくしゅ)したのは、岸田内閣が初めて。これでは「岸田さんを死に物狂いで支えよう」という部下は出てこない。

正月早々、縁起でもないが、岸田政権はもはや死に体となった。癸卯は、内外ともに波乱の年となる。もし当たらなかったらどうするって?

 

この続きは、また再来週のこころだぁ!(コラムニスト)

 

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