心向くまま徒然徘徊紀

思うままに思い、思うままに徘徊し追憶・追記を重ねていきたい。

ウクライナの未来はどこへ?-1.1 将来展望なしの外交と内戦突入

2014-08-01 20:10:14 | ウクライナの歴史と悲劇

 

Ⅰ. ウクライナは

どこに自国と国民の利益を

見出すのか?

 

(1) 経済的利益はいかなるものか

 

対EU加盟によってどんな経済的利益があるのか?

IMFが協力するのは

無償援助ではなく高利の借入金つまり債務を

莫大な額だけ積み増すだけではないだろうか。

 

今、ウクライナにとって

それを将来にわたって返す能力があるだろうか?

 

(2)ウクライナの経済再建の礎は?

 

今、ウクライナは

その

返済能力さえも

戦争継続によって

自国を廃墟にすることによって

失おうとしている。

 

それは

再建する礎になるはずの東ウクライナの

工業地帯を砲撃や爆撃によって

そこに住む人々もろともに

破壊し尽そうとしているからだ。

 

客観的に見れば

クーデター政権以前のウクライナよりも

はるかに悪い状態のウクライナを

今後生み出すに違いないからだ。

cf.http://japanese.ruvr.ru/news/2014_04_03/270588886/

*** cf. 要点

   このほか、西側マスコミはIMFの「救急バック」の中身について

  すべての真実を明かしていない。

   マスコミが報道するのは、ウクライナ人もIMFが数十億ドルの借

  款を出して、自国を救ってくれると信じていると報じている。だがロ

  バーツ氏いわく、本当は、ウクライナは「IMFのお金をびた1文も

  目にすることはない」。実際、IMFはウクライナのための資金を西側

  の銀行に振り込む。するとこの額の分、ウクライナの抱える借款は削

  減される。結果としてウクライナは銀行にではなく、IMFに返すことに

  なるが、IMFのつきつける条件は厳しい経済体制をしくので、ウクラ

  イナでは年金額も政府の支出、ガスのような最重要品目の買い付け

  への支援金がカットされる。ロバーツ氏は、その結果、ただでさえあま

  り高くない生活レベルは下がってしまうと予測している。国有財産や

  民間の生産は西側のバイヤーに売られるだろう。しかもウクライナの通

  貨、グリヴナはこれから変動為替相場への移行を義務付けられること

  になる。グリヴナの下落と輸入の高い価格を克服するために、ウクライ

  ナはさらに借款を増やさざるを得なくなる。しかもこの国の汚職はあま

  りにもひどい。

 
  続きを読む:

  http://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/news/2014_04_03/270588886/

 (3) ウクライナ内戦の結果は

 

たとえウクライナ政府が勝利し

ウクライナにロシア派ウクライナ人が

住まなくなっても

失われるものの方が

遥かに多いのだ。

 

ロシアからの安価な

ガス供給はストップしてしまうだろう。

 

東ウクライナの”重化学工業地帯”は消滅し、

残った産業もこれまでのように

ロシアとの交易で工業生産物の取引によって

利益を維持することは不可能になるだろう。

 

* 平和的に改革が進んでいれば、ロシアとの東側の経済的交流は

 維持しながら並行して西側諸国との経済交流も発展していけたに

 違いありません。当然、両大国のいろいろな思惑も重なりジグザグ

 もありうることです。でもそれは粘りと忍耐、寛容が不可欠でした。

 ** ウクライナは今もっと今日のアルゼンチン問題なども学ぶべき

 ですね。

  西側諸国との交流がバラ色一色ではないということも。ベネズエラ

 が何故アメリカから距離を置き始めたかなども。

 *** また、現代のギリシャの現状とEUとの関係を熟考してみることも有益

 です。

  


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