心向くまま徒然徘徊紀

思うままに思い、思うままに徘徊し追憶・追記を重ねていきたい。

ウクライナの未来はどこへ?-1.2 軍事的緊張激化の本質は?

2014-09-10 11:17:24 | ウクライナの歴史と悲劇

 

 

(4)米欧との共同の行く末は?

 

はたして

米欧がそれに匹敵する

もしくはそれを凌駕する利益を

もたらしてくれるだろうか?

 

ウクライナでの

対ロシア派殲滅作戦の強硬派

アメリカにとっては

如何であろうか?

元々アメリカにとって

ウクライナは

大した利益を

もたらしている国家ではなかった。

 

しかし、今は

ウクライナで

戦乱があるというだけで

ロシアの脅威を

植え付けることによって、

このロシア周辺の国々に

今まで難航していた

ミサイルシステム・高性能武器

の売買を容易にした。

 

以前、失敗しただけに

今回は東欧諸国は

相当数が買い入れるだろう。

今後もっと大規模に進行していくだろう。

 

USA・EUの巨大軍需産業には

莫大な利益が転がり込むだろう。

いわゆる武器輸出だ。

 

また、

ウクライナのガスパイプラインも

ロシアからの廉価なパイプラインが消滅、

もしくは無用の長物になり、

 

その肩代わりは

アメリカが肩代わりすることになるだろう。

それは高価な買い物となるだろう。

 

同時に、

EUもウクライナからの廉価なガスが

供給されなくなり、

アメリカのシェールガスなどが

ヨーロッパに

活躍の場所を見出すに違いない。

 

長期的戦略的に見れば

確かにロシアはクリミア半島にある

ロシア艦隊の基地を守り切ったが

それは軍事的には守り切っただけで

守勢に徹したに過ぎない。

 

元々ウクライナは

ロシアの経済圏だったのが

ウクライナは切り取られてしまったからだ。

http://japanese.ruvr.ru/2014_02_07/128416921/

 

* 経済的のみならず、歴史的にも

キエフ(現ウクライナ)とロシアは

 11世紀前後にはキエフ大公国として栄え、

それが12.13世紀の頃

モンゴル帝国の侵略によって滅ぼされ、

のちに北東に逃れたスラブ人や

現地のスラブ人によって

モスクワ大公国が建国された歴史があります。

その後西ウクライナはポーランド領時代を経過します。

そしてソビエト連邦時代にロシアとともに

東西ウクライナは一体化し、

ソビエトの有力な一角を占める

有力な人民民主主義国家の

一翼を占めるようになります。

 

 

 また、

ウクライナはどうかといえば

ハッキリしていることは

戦争をこのまま遂行し、

ロシアの譲歩によって

親ロシア派を殲滅しても

ウクライナが

良くなることは何一つないのである。

 

あるとしたら

排外主義的なウクライナ民族主義者の

偏狭な独立心だけだろう。

 

(5) 来るべき最悪の事態とは?

 

もっと危険なことは

米欧のロシアに対する

ロシア経済圏の強奪・破壊、

制裁の強化、締め上げによって、

また

対露包囲網・東ヨーロッパ諸国に対する

アメリカを筆頭としたNATOによる

ミサイル包囲網の構築によって、

ますます

世界第三次大戦・核戦争の危機が

迫っていることだろう。

 

EUは第二次世界大戦を

誘発したブロック経済圏の

様相を呈してきていることに

注意すべきだろう。

 

東南アジアにおけるTPP

(USAを中心とした経済圏)も

このような方向に

進展する可能性は大きいだろう。

 

日本の真珠湾攻撃が

いかにして起こったか

一度教訓を学んでほしいものだ。

 


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