兄弟 (新潮文庫) |
今頃~?ですが、
参考資料として買った
作詞家・なかにし礼さんの自伝小説です。
昨夜寝る前に
いつもの自分のペースの長さだけ読みかけて、
さておやすみ~って
一度ライトを消したのだけれど、
眠れない。
どよどよした気持ちが騒ぎだす。
もっと読んで
すっきりするところで区切ろうと、
またライトをつけて……
結局、明け方までかかって
読み切ってしまいました。
壮絶。悲壮感。渾身。
これだから
この方の書く言葉には
命が感じられるのか……。
兄が
小樽の坂を上ってくるシーンや
浜のかがり火の淡々とした明るさ、
姉と弟の命がけの航海…
どれもが色つき、ニオイつきで、
頭の中にはっきりと
映像が浮かびます。
ちっぽけな私などには
とても理解できないでしょうが
自分なりに、少し
近づけた部分を感じることができました。
読み終わって倦怠感で眠りにつき、
お昼近くに目が覚めました。
ゆっくり半身浴をして
やっとスッキリです…。