夕映え天使 (新潮文庫) 浅田次郎 |
珠玉の6篇が詰まっています。
浅田さんの小説は、
誰もが持つ悲哀と優しさ、
そして心に潜む人間臭い毒…。
さらさらと短時間で読んだものが
何日も、考えさせられる題材として
残ってしまいます。
『夕映え天使』
東京の片隅で、老いた父親と中年の息子が営む
小さな中華料理店。
突然「住み込みで働かせてください」と
現れた、謎の女性。
でもその女性は、半年後に姿を消す。
そして一年後、警察から電話が…。
『琥珀』
定年を目前に控えた刑事。
有休消化のために休みを取らされ、一人旅に。
さびれた漁師町で寒さしのぎのために
たまたま目についた喫茶店に入る。
そこで店主を見て、
「コイツは時効寸前の殺人犯だ…!」
と確信するが…。
などなど。
『特別な一日』というお話は、
なんだか、らしくないトリッキーさを感じてしまいました。
面白かった~!
読みやすいので、
ちょっとした時間つぶし用にもオススメです。