自分のモノサシ

~日々のあれこれを感じたままに~

あれは何だったんだろ…?

2006-11-14 | 日々のこと
この時期に思い出す、
不思議な事が1つある。


この家に越してきたばかりの14年前のちょど今頃。


晴れていたけれどピリッと冷たい空気の夜、
私は近くでバスを降り、
家までの道を歩いていた。


町内にさしかかった時、
ある家の屋根より少し高い所に、
何かが浮いている…というか動いているのを見つけた。


「あれ…なんだろ…?」


最初、
風でゴミ袋か何か大きめのものが舞い上がったのかな~と思った。
でもそんな強い風は吹いていなかった。


夜だしちょっと距離があった私の目には、
オーガンジーのような生地の質感のものが
クシャクシャ~って不器用に丸められたモノに見えた。


それは確かに屋根の上に浮かんでいて、
ゆっくり回っているような横に揺れているような、
とにかく少し動いていた。


「なんだろ~なんだろ~なんだろ~。」
って思いながら目を離せずに歩いていた私。


すると急にそのオーガンジーが上昇を始めた。


私は足を止めて何だかドキドキしながらそれを目で追った。


スーッとまっすぐ、緩やかにどこまでも昇って、
最後には見えなくなった。
私は急に恐くなって、家まで走って帰った。


で、その次の日、町内のお知らせで
「○○さん宅のおじいさんが昨日亡くなりました」
という紙が配られたんだけど、
そのお宅はちょうど
私が謎のオーガンジーを見たお家だったの。


え~っ。なんかコワい!
って思ったけど、
浮いていたアレはもしかしたら私の目の錯覚で、
本当にゴミ袋か何かだったかも知れないし、
それとおじいさんとは全く関係ないかも知れないし…。


たった1つ確信できたことは、
「穏やかな空気だったな…。」ということ。


何だったんだろうな~あれ。


結局、その時は謎のまま終わってしまった~。
っていうか、これからも一生謎だよね。

コメント
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