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親の介護から自分の老後へ

母の介護には私がいた。自分の老後はさて?さて?どうしたものか?

施設は、現代版姥捨て山なのか?

2014年01月05日 | 介護問題

親が子を殺したり、子が親を殺す事件も増えている。

親子関係の崩壊は、やがて老いた時に自分の身に降りかかる。

看護士の妹は愛知県へ嫁に行き、介護施設へ永年勤めている。

勤め始めてすぐ(30年前くらい)、妹が溜息つきながら仕事の話をした言葉が忘れられない。

「親を施設に入れて会いに全く来ない子供さんが多い。しかも、亡くなる前にも会いにこず、亡くなってから連絡すると『そちらで亡骸はどうにかしてくれ』と言う、『でも、お金が残っていますがどうしますか?』と聞くと直ぐに取りに来た。最初の頃は”なんて酷い子供だろう!”と頭にきたけど、でも、そういう親子関係を築いてきたのはご本人なんだよね。仕方ないよな~~と思うようになったよ」

すでに”姥捨て山”復活しているのだ!

いや?随分昔の映画で記憶が薄いのだが、”姥捨て山物語”は、一家の食いブチを減らすために年老いた親が子を想い、子が親の想いに苦汁の選択で、親を背中に担いで山中に置いてくるという悲しくも美しい親子関係の映画だったと記憶しているから、現代の親子関係とはちょっと違うかも知れない。

私自身もグループホームの時は、1ヶ月に2回~4回しか会いに行かなかった。

遠方だったせいもあるが、気が・足が重かった。

グループホームは狭いので重~い”気”が充満していて、施設内に入るだけで疲れて眠くなる。

もしかしたら?”親の介護から逃げた”という自分自身への自責の念もあると思うが、お年寄りが持つ”気?”に押しつぶされそうになり、長時間いる事ができなかった。

特老に移ってからは、自宅から近くなった事や、施設が大きいので”気”が緩和され、気分が楽になり、長期出張以外は1日~2日おきに会いに行き一緒に散歩を楽しめる。

やがては自分も通る道、”老い”をしっかり学ばせて頂きます。

 

 

 


「認知症は神様がくれた人生最後の贈り物」なんて嘘!

2013年12月31日 | 介護問題

「認知症は神様がくれた人生最後の贈り物」と聞いた事がある。
とんでもないデタラメだ
私も最初の頃は、”死が近づく事の恐怖を無くしてくれる””家族は辛いけど、本人は恐怖がなく幸せなんだ”と思っていた。

しかし母を観察していると、それは間違いだという事に気づいた。
「認知症は過去の人生が審判くだされる最後の時間

認知症の家族がいない人は、”相手は何もわからないだろう?”と勝手に思い込み、その人の存在を無視したり、悪口言ったりする。

でも、本人は凄く傷つき・不快感を感じ・落ち込むけど、
”凄く嫌”という感情はあっても、すぐ忘れるから”何が嫌?”と思い出せない。
言葉に出して伝えられない。
でも、不快な感情だけは残っていると思う。

記憶機能が低下しただけで、心は生きている

でも私がそう勝手に思っているだけで、本人から聞いた訳でもないので、
本当のところはわからない!

そう思った要因は、どう見ても作り笑顔の人には、眉間にシワを寄せ怒るし、
真から優しい笑顔の人には、優しい笑顔になる。
私が疲れてピリピリしていたり、心配事を抱えていると、いくら作り笑顔しても、母もピリピリして興奮状態になった。

「認知症の感覚とは、言葉もわからない国へ一人取り残された感じである」
と聞いた事がある。
この言葉は凄くピッタリだと思う。

何を言ってるかわからない??
知らない人ばかり??
この場所がどこかわからない??
不安で、不安で、仕方ない!!

だから、認知症の人は笑わなくなる。

今日は大掃除を早く済ませて、母と二人で大晦日を過ごそう!







人生最後のひと時は笑顔で暮らしたい!

2013年12月29日 | 介護問題

今朝もTVで、「70代ご夫婦がアパートの1室で2人亡くなっていたのを発見」というニュースを見た。
奥さんの介護をしていたご主人が先に亡くなり、その後奥さんが亡くなったとの事(餓死だろうか?)
高齢化社会になり、益々こんな悲惨な事件が起こってくると思う。


母が7年前に認知症になったとき、3年間自宅で介護後グループホームへ、そして先月2年前から申し込みしていた特別養護老人ホームへやっと入所する事ができた。
母は介護5になった今でも「家に帰りたい」と言う。
連れて帰りたいけど、一人暮らしの私は車椅子の母を自宅で1日介護する事さえ難しい。
でも、年明けて春の暖かい日に、母の願いを叶えてあげたいと思う。


将来的には親の看護は予想していたが、認知症の看護は全く予想外だったから、最初は戸惑うことばかり。
周りの友達も、親の介護問題で悩む人が増えてきた。

子育てと違って、介護はわからないことが多すぎる!!
本屋でも育児書は多いけど、介護は専門書が多い。
だれに相談したら良いのか?試行錯誤の連続
しかも介護はお金の問題も大きい
国は自宅介護を推奨しているけど、認知症の自宅介護は経験した人しか説明できない苦しさがある。


いずれ「姥捨て山・復活!」なんて事にならないか?
いずれは皆が必ず通る道
母との最後の時を過ごしながら、少しでも母の笑顔と思い出を作りたいと思う。