看取り介護に入ってから6日間
施設の中にある家族部屋と母の部屋で毎日過ごした。
妹、弟たち家族と交代で24時間体制。
姪っ子達も名古屋から帰って来てくれた。
交代で話かけたり、足をさすったり、頭を撫でたり、思い出話したりして、母との最後の時間を過ごした。
付き添いの私達は毎日お弁当だったので、従姉妹が作ってきてくれた「お煮しめ・おにぎり」が有難かった。
最後の数日、母の息がキツそうだったので
「とにかく本人が楽になる点滴してください」と看護師さんへお願いする。
点滴を交換したら呼吸が楽になったので安心した。
看取り介護に入ってから、「1年以上長生きされる人もいますよ」と聞いていたので
もしかして?眼を開けてくれるんじゃないか?と思うくらい普通の呼吸に変わった。
丁度、看護師さん達が部屋に入り、交代してくれる弟夫婦が到着したので
「お風呂と昼食へ行こう」としいていた時に、母が大きなクシャミをした。
母の懐かしいクシャミを久しぶりに聞いた。
そして、心臓が止まった。
あっけない幕切れだったが、
「よく頑張ったね」と頭を撫でた。
3人の娘と1人の息子
弟の事を母はあまり口にしなかったが、事業に失敗して苦労していた弟がかなり気がかりだったと思う。
その弟が施設に到着して直ぐだった。
待っていたのか??
そこからは、悲しんでいる暇なく慌ただしくなる
施設が最後のお風呂に入れてくれている間に、家族で母の部屋を片付ける。
斎場からお迎え来てもらうまで、施設スタッフの皆さんが部屋でお焼香に駆けつけ、
正面玄関から沢山のスタッフがお見送りしてくれる中、母と施設を後にする。
思い出しながら書いていると、また涙が出てきた