親の介護から自分の老後へ

母の介護には私がいた。自分の老後はさて?さて?どうしたものか?

「認知症は神様がくれた人生最後の贈り物」なんて嘘!

2013年12月31日 | 介護問題

「認知症は神様がくれた人生最後の贈り物」と聞いた事がある。
とんでもないデタラメだ
私も最初の頃は、”死が近づく事の恐怖を無くしてくれる””家族は辛いけど、本人は恐怖がなく幸せなんだ”と思っていた。

しかし母を観察していると、それは間違いだという事に気づいた。
「認知症は過去の人生が審判くだされる最後の時間

認知症の家族がいない人は、”相手は何もわからないだろう?”と勝手に思い込み、その人の存在を無視したり、悪口言ったりする。

でも、本人は凄く傷つき・不快感を感じ・落ち込むけど、
”凄く嫌”という感情はあっても、すぐ忘れるから”何が嫌?”と思い出せない。
言葉に出して伝えられない。
でも、不快な感情だけは残っていると思う。

記憶機能が低下しただけで、心は生きている

でも私がそう勝手に思っているだけで、本人から聞いた訳でもないので、
本当のところはわからない!

そう思った要因は、どう見ても作り笑顔の人には、眉間にシワを寄せ怒るし、
真から優しい笑顔の人には、優しい笑顔になる。
私が疲れてピリピリしていたり、心配事を抱えていると、いくら作り笑顔しても、母もピリピリして興奮状態になった。

「認知症の感覚とは、言葉もわからない国へ一人取り残された感じである」
と聞いた事がある。
この言葉は凄くピッタリだと思う。

何を言ってるかわからない??
知らない人ばかり??
この場所がどこかわからない??
不安で、不安で、仕方ない!!

だから、認知症の人は笑わなくなる。

今日は大掃除を早く済ませて、母と二人で大晦日を過ごそう!







認知症は忍び足で近づいてくる!

2013年12月30日 | 自宅介護

認知症は、これ!といった兆候もなく、ゆっくりと忍び寄り
「これ!認知症??」と明確に家族が認知する頃は、かなり進行している頃だと思う。

母の初期は、
料理が変?「ん??味噌汁に魚と肉が入ってる
片付けが変?「食器を元の位置に戻すことが出来ない
など些細な事から始まった。
でも、私には認知症という意識や知識がなかったので、「ボケたね!」と怒ったり、
イライラしたり、この頃が一番母にキツく当り散らしていた。

今まで出来ていた事が、嘘のように出来なくなる。
私がそれを詰ったり、怒ったりすることで、本人は更に萎縮していたのだと思う。

私が決定的に母の認知症を自覚した出来事があった。
近所の叔母ちゃんが亡くなり、お通夜の席で遺族に挨拶に行った時の事。
母が「今日はどなたが亡くなったのですか?」と一言・・・
「こりゃ~~やっぱり認知症だ~~(^_^;)」と思ったが、今後どういう状況が訪れるのか?この時は想像もつかなかった。

とにかく家族が認知症と向き合うにはどうしたら良いのか?情報が欲しかった。
その当時パソコンを持たなかったが、今はインターネットで多くの情報が得る事ができる。
便利な世の中だ!
しかし、インターネットを高齢者が見る事は少ないので、高齢者対象の情報も少ない。

試行錯誤しながら、この7年母と向き合ってきたけど、このブログは反省と後悔の記録だ。
母の介護をやり直す事は出来ないが、これから介護に直面する人へ少しでも参考になればと思う。
母は来年8月で90歳!
残りの人生で、どのくらい母の笑顔が見れるのか?
どうすれば?笑顔になってくれるのか?
それが私の楽しみであり、生きがいでもある。

老いと向き合う事は、自分の為でもあるのだから。


人生最後のひと時は笑顔で暮らしたい!

2013年12月29日 | 介護問題

今朝もTVで、「70代ご夫婦がアパートの1室で2人亡くなっていたのを発見」というニュースを見た。
奥さんの介護をしていたご主人が先に亡くなり、その後奥さんが亡くなったとの事(餓死だろうか?)
高齢化社会になり、益々こんな悲惨な事件が起こってくると思う。


母が7年前に認知症になったとき、3年間自宅で介護後グループホームへ、そして先月2年前から申し込みしていた特別養護老人ホームへやっと入所する事ができた。
母は介護5になった今でも「家に帰りたい」と言う。
連れて帰りたいけど、一人暮らしの私は車椅子の母を自宅で1日介護する事さえ難しい。
でも、年明けて春の暖かい日に、母の願いを叶えてあげたいと思う。


将来的には親の看護は予想していたが、認知症の看護は全く予想外だったから、最初は戸惑うことばかり。
周りの友達も、親の介護問題で悩む人が増えてきた。

子育てと違って、介護はわからないことが多すぎる!!
本屋でも育児書は多いけど、介護は専門書が多い。
だれに相談したら良いのか?試行錯誤の連続
しかも介護はお金の問題も大きい
国は自宅介護を推奨しているけど、認知症の自宅介護は経験した人しか説明できない苦しさがある。


いずれ「姥捨て山・復活!」なんて事にならないか?
いずれは皆が必ず通る道
母との最後の時を過ごしながら、少しでも母の笑顔と思い出を作りたいと思う。