昨日、友達と高速バスで遠出をする事になり、道中が長いので彼女は本を持参していた。
しかし、「あ~読書用メガネ(老眼鏡)を忘れてきたから読めない
」と言うので、私が借りて読んだ。
それは、”アルツハイマーと介護”について書かれている本で、彼女の近づく不安を物語っている。
彼女は今年で60歳独身、今でもご両親健在、若い時から親との同居なので何不自由なく暮らしている。
しかし、問題はこれからだ!
県外(遠方)へ弟さんが一人いて、今後実家へ帰る見込みはない。
これから両親の介護は彼女一人の肩へかかってくる。
昨年、お父さんが車の免許を返納して、買い物・病院・など老老介護が徐々にスタートしているが、どちらかが倒れた時からドッと介護生活が本格化してくる。
うちの親も、夫婦揃っているときはお互い喧嘩しながらも、二人で行動していた。
しかし、父が亡くなってからは、母が一人でいることを寂しがり、私の行動へ全神経を注ぎ、外出する度に「何時に帰ってくるのか?」「どこに行くのか?」と聞くようになり、一緒に行動する事が多くなった。
認知症になる前に、私の自由は無くなった。
だから彼女には、親が元気なうちに出来うる準備をしておく事をいつも勧めている。
親の介護中は自分の老後問題など後回しになる。
私の場合は、私の家へ両親が住んでいたのだが、彼女は両親の家へ住んでいるから主導権が違う。
老老介護は、親の介護が終わった時、自分も老後に入っている。
介護100%したのだから当然相続は自分に!と勝手に思い込んでいるが、いざとなると相続問題は別と考える兄妹も多く、トラブルになり裁判している話を耳にする。
この問題が解決していないと、最悪
土地・家売って分配しなければならない可能性もある。
だから、土地・家などの相続は両親が元気な今!ご両親・弟さんと話し合い正式な手続きまでする事を勧めた。
友達は、直ぐに両親・弟と話し合い、公証役場で手続き完了した。
家だけでもあると、どうにか彼女の老後住まいは安心できる。
いつか・・そのうち・・と、嫌な問題を後回しにするから、問題が大きくなりトラブルが起こる。
また、彼女は若い時から親が倒れるまで家計費を知らないで過ごしている。
電気代・ガス代・電話代・水道代・浄化槽代・地区会費・固定資産税・etcそれらが、両親倒れた後60代で初めて経験する支払いだと思う。
だから、今のうちから一体毎月いくら位生活費が必要なのか?をキチンと知る事を口酸っぱく勧めるが、まだ現実的に考えられないようだ。
そうだろうな~~
友達と言っても、私の方が4歳年下だが、経験していることは私が先輩だから色々アドバイスする。
介護に入る前に、親の老後・自分の老後の現実(特に金銭面)をきちんとシュミレーションする事が凄く重要だと思う。
嫌なことを先延ばししないこと