ここのところ、ずっと同じ著者の本ばかり読んでいたので、
久しぶりにこの方の物語が読みたくなって購入。
’04年
彼の作品はホントに久しぶりで、
でも読み続けると、どっぷりとはまってしまい、
抜け出すのが困難(笑)
登場人物のキャラもきちんと確立していて、
私の頭の中では勝手に、この人はこの俳優さんのイメージ。
なぁんて決めて読み進めたり。
伊坂作品の登場人物には、いつもキュンとしてしまう人がいるんだけど、
今回は槿かな?
↓以下ネタばれあり。
鈴木という名の男性が妻の復讐をしたくて
「非合法」な商品を売っている会社に潜入し、
仇である社長の息子を殺そうとしているんだけど、
その仇が「押し屋」に、目の前で殺されてしまう。
ここから、「押し屋:槿」「自殺屋:鯨」「殺し屋:蝉」という
三人のスナイパー(?)が鈴木と絡んでくる。
ちょうど今、元アイドルが覚醒剤所持の容疑者になっていたり、
なんとかっていう俳優がエクスタシーっていう薬の陽性反応が出たとかいって
逮捕されていたり。
この作品の中に出てくる「非合法」な商品っていうのが、
私には今一つ、現実味を帯びないんだけど、
使用している?人ってたくさんいるんだろうね…。
復讐のために、元教師の鈴木は、何も知らない若者に
その「非合法」な商品を売り付け、廃人になったような子を
見かけるも、自分のせいではないと自分自身に言い聞かせ。
まぁ仇を討つ機会を目論んではいるんですけどね。
結局、彼は最後まで、悪人・非常識にはなりきれなくて。
「生きているように生きていこう」って思うわけです。
また「劇団」という集団も出てくるんだけど、
これに所属している子供。
これは、う~むと思ってしまった。
人との出会いって、私にとっても嬉しいんだけど、
こんな形で出会ってなければ…って、鈴木も思ったんだろうなぁ。
あぁなんだかレビューに、ならない!
しかもマトメられない!
とにかく、面白かったのである(笑)
テンポ良く軽快な展開でしたね。
最後まで飽きずにドキドキしました。
はまりそうとのことで、たぶん外れないと思いますけど、
「チルドレン」がおすすめです。記事あります。
よかったら読まれてみてくださいね。
返コメ、遅くなり申し訳ありませんでした。
今度はぜひ「チルドレン」読んでみようと思います。お勧め、ありがとうございます!