自然農あさゆふ通信

谷沿いの小さな集落に移り住んで14年。
山と川に囲まれた田畑や自給生活の様子など、自然農のある暮らしを綴ります。

自然農を取り入れた人生にして良かったこと

2021年09月03日 | うちの田畑

 

自然農を取り入れた人生にして良かったことは、

いろいろあるけれど、

ひとつは静かな充足感を感じる日々であること。

 

田んぼに水が入ると生き物たちがたくさんやってきて、

そんな小さな営みを見てまわるだけでも楽しい。

 

 

私も、お米も、イモリも、ゲンゴロウも、今ここで生きている。

何も特別なことではないけれど、

あー、これでいいんだなーと思えるって、

なんて幸せなんだろう。

 

 

<追記>

上記の記事を、ある場所に投稿したところ、

思いがけず、たくさんのリアクションをいただきました。

多くの方に届くということは、言葉を発する者として気持ちが引き締まります。

大切なことなので、より正確に認識したいと思いましたので、

少し言葉を補足をさせていただきます。

 

お米はお米として、精一杯生きています。

イモリはイモリとして、精一杯生きています。

私は私として、精一杯生きています。

 

それぞれ別々の存在であると同時に、

生かし生かされての相互関係にあります。

私はお米を育てていますが、お米も私を育てています。

私たちが田んぼに引き入れた水はイモリを生かし、

イモリの排泄物や亡骸はお米を生かします。

⁠その相互の関わりは人間の科学力では到底把握しきれないような、

絶妙さ、深さ、広がりをもって、

一体となって、この地球上に存在しています。

 

何かを優先させたり、何かを犠牲にする必要もなく

何も問題を招かない在り方があるんだな。

あーそうか、これでいいんだな、と思うのです。


うちの田畑 2019月5月23日の様子

2019年06月03日 | うちの田畑

 

2019年5月23日の、うちの田畑のレポートです。

太陽が高く昇る時刻、家の前の田畑に向かうと、

すべてのものがキラキラ輝いていました。

 

手前は、完熟へと向かう裸麦。

その奥がネギ坊主。

右奥が定植したばかりのカボチャの苗で、

ウリハムシ対策の「あんどん」をしています。

あんどんの方法は、下記のページをご参照ください。

・瓜科野菜のウリハムシ(ウリバエ)による被害

 

こちらは、麦茶用に育てている大麦で、

品種は「春雷(しゅんらい)」です。

完熟までは、もう少しかな・・・。

収穫後、しっかり炒り上げるのは時間がかかりますが、

とっても美味しい麦茶ができます。

 

今年は、小麦が良く育ってくれています。

お米の裏作として、3.5畝の田んぼに全面ばら撒き。

品種は、「農林61号」と「みなみのかおり」で、

昨年の11月29日~12月8日にかけて、種を降ろしました。

その後は、見守るのみ。

収穫まで、何もしません。

 

田植え前に収穫に追われるので大変ですが、

お醤油も仕込みたいし、

最近はパンも焼いているので、

小麦はたくさんあったら嬉しいのです。

 

お米の苗床も、今のところ順調!

3.5畝の田んぼに対して、1×10.4メートルの苗床って、少し広過ぎですが、

まあ、いろいろあって多めに苗、育ち中。

今年の品種は、

あけぼの、緑米、籠神社の御新米(赤もち米)、タイの香り米、

そして友達から分けていただいた、ノギの長い白いお米です。

 

つづいて、端境期でパッとしない畑の様子をご紹介しま~す。

真ん中にゴボウの筋蒔き、両脇にレタス2種が、

ゆっくりゆっくり成長中です。

雨が降りましたので、その後レタスはぐんと育ちました。

 

終わりかけのキヌサヤ。

サヤはもう沢山いただいたので、後は、実をいただこうと思っています。

 

真ん中、手間が春蒔きの大根で、奥が人参って言っても、

何だかよく分かりませんね。

ごめんなさい・・・。

 

ポットで育てている、夏野菜の苗。

左は「じばいきゅうり」。この後、定植しました。

 

分かりづらいですが、真ん中の筋で育っているのは、生薬の「芍薬」です。

夏には、綺麗な花が咲くでしょうか。

楽しみです。

 

果樹のコーナーです。

左が「次郎柿」。

4年前(2015年2月)に苗を植え付け、一旦枯れてしまいましたが、また復活しています。

まだ一度も実りはいただけていませんが、今後を楽しみに見守っています。

右の2本が「スモモ」。

同じく4年前の3月に苗を植え付けました。

昨年から実りをいただいています。

とっても美味しかった。

今年は、どうかな?

 

田畑の真ん中には、大きな山柿の樹が2本、

ここに引っ越して来る前からありました。

少し前から木陰に、日本ミツバチの巣箱を置いています。

近づいてみましょう・・・ 

この時期、蜂さんたちは盛んに出入りしています。

脚に花粉を付けた子も、よく見かけます。

 

うちの獣害対策は、こんな感じです。

基本は、金属の支柱に対して、ロール状の金網を張っています。

上部は、猿対策として電柵になっています。

 

これで今まで、猪・鹿・猿は防げているのですが、

ウサギや狸等、小さめの獣が入ってしまったので、

目の細かい青いネットを張りました。

青いネットの下の部分は、金網やワイヤーメッシュを2重に、ずらして重ねて張っています。

具体的な方法は、下記のページの経験談を参照してください。

・うさぎ(小動物)対策

 

すごく魅力的な、アザミの蕾。

 

家の前には、蓮の鉢を置いています。

毎年、美しい花をいくつか咲かせてくれます。

今年も、その季節が近づいてきました。

 

これから農作業に忙しい夏がやってきますが、

身体に無理をせず、

心に潤いを絶やすことなく、

健やかに、元気に、平和に過ごしたいと願う、今日この頃です。


うちの田畑 2016月11月17日の様子

2017年02月01日 | うちの田畑

 

2016年11月17日の朝、

家の前の畑に向かうと、

うっすら霜がおりていました。

 

 夏草の亡骸と、幼い冬草に包まれ、

うっすら霜をまとう、

サニーレタス。

ああ・・・また、この季節がやってきたね。

 

 お日様が山の影から顔を出すにつれて、

霜がとけてゆきます。

 

 

たいへいさんが、里芋を収穫してくれていました。

 冬の間の、大切な食べ物。

芋穴に貯蔵して、長くいただきます。

 

里芋の手前の元気な葉っぱは、菜花です。 

このあたりで長く栽培されてきた種をいただいたので、大事につないでいます。

秋から冬の間は、間引いてザクザク刻んで、

お好み焼きにしていただいています。

とても美味しいです。

春になったら、蕾もたくさん出てくれることでしょう。

 

 

田んぼの畦まわりに育った大豆。

 昨年は、ほとんどネズミと猿に食べられてしまったけれど、

今年は、いろいろ対策をして、

元気に、たくさん実りました。

わあーい、お味噌を仕込もう!

お醤油も仕込もう!

お豆腐も作ろう!

 

 

お野菜いろいろ元気です。

 

天王寺カブ。

可愛いし、美味しいし、大好き。

 

六条大麦「春雷(しゅんらい)」の芽が、出ていました。

お家で炒った麦茶、すごく美味しかったので、

増やそうと思って、多めに種をおろしました。

 

玉ねぎの種取りに挑戦中・・・。

以前に一度、失敗しています。

今回は、うまくいくかなー?

 

山東菜も、元気。

 

今年は、ほぼすべてのアブラナ科野菜の種を、

10月に入ってから降ろしました。

ダイコンサルハムシ対策です。

お蔭で、被害は少なくおさえることができたと思います。

 

ダイコンサルハムシ対策については、下のページをご参照ください。

→ ダイコンサルハムシによるアブラナ科の被害

 

お鍋にかかせない、春菊。

これは、うちでは虫に食べられないなあ・・・。

 

さあ、今日は稲刈りの続きをするぞー!

 

 

完熟した品種から、順番に刈っています。

 

 今日刈ったのは、モチの赤米です。

 

「名前は知らないけど、イノシシにもカメムシにも強いよ」と、

知人から分けていただいて、つないでいます。

 

今年になって、別の友人が、

「籠神社(このじんじゃ)の御神米(ごしんまい)なのでは?」と、

教えてくれました。

 

籠神社の御神米は、うちでもカメムシに吸われません。

ありがたや~。

 

ノギが長くてフサフサした姿が、

とても豊かに美しく見えます。

 

別のお米(うるち米)ですが、稲玉がついているのを発見しました。

コウジカビの塊。

 

極晩生の緑米は、

まだ生き生きして茎が青く、瑞々しさがありますので、

稲刈りは、もう少し後にします。

 

 稲刈りに夢中になって、

ちゃんとお昼ご飯を作る時間が無かった・・・。

オムレツサンドに、

自家製マヨネーズをのせて、

畑で摘んだレタスとルッコラをギュッと挟んで、

いただきまーす。

 

スローフードなのか、

ファーストフードなのか、

よく分かりませんが・・・。


うちの田んぼ 2016年9月7日の様子

2016年09月07日 | うちの田畑

お米の花ざかりの季節をむかえました。

手前から緑米、ハツシモ、赤米です。

田んぼの周囲では、大豆が元気に育っています。

 

稲の足元では、たくさんのカエル達が飛び跳ね、

稲の葉には、バッタや蜘蛛達が休み、

頭上では、トンボの舞が繰り広げられています。

 

 

お米も元気!

なのですが・・・

 

 

今年もまた、たくさん居るんですよね~、この虫が。

クモヘリカメムシです。

この子達は、お米が熟す前に、汁を吸ってしまうのです。

なんとか、実ってほしいのですが・・・。

 

私たちが、これまでに取り組んできたクモヘリカメムシ対策については、

自然農・いのちのことわり「クモヘリカメムシによる被害」のページを、ご参照ください。

 

 

 こちらの赤米は、長い芒(のぎ)に守られているため、

カメムシも、お米の汁を吸いにくいようで、毎年ちゃんと実ります。

 

赤い穂が風にゆられる姿は、本当に美しいです。

 

美しく、強い上に、

この赤米でついたお餅は、最高に美味しいんですよ!

 

野菜畑からも、豊かな実りをいただいています。

二人だけでは食べきれませんので、

食べてくださる方々と、分け合っています。

 

夏の日々が、少しずつ過去となり、

虫の音も響いて、そろそろ初秋の空気ですね。

皆様も、健やかな秋の日々であられますように・・・


うちの田畑 2016年6月24日の様子

2016年07月15日 | うちの田畑

はじめまして。

ブログをはじめることになりました。

 

一番はじめは、2016年6月24日朝の、うちの田畑の様子から、

ご紹介します。 

 

手前が畑で、

奥は田んぼです。

田んぼの向こうには川が流れていて、

川の向こうは、山です。

 

桔梗の花が、開きました。

 

外側から葉をかき取って、

食べても食べても減らない、

サニーレタス、2種。

 

四葉(スーヨー)キュウリの、赤ちゃん。

 

つるを伸ばしはじめた、カボチャたち。

 

コスモスの芽が、出ていました。

 

ゴボウの種は、ゆっくり、ゆっくり、熟していきます。

 

若いゴボウと、若いナスは、お隣どうしです。

 

まだまだこれから・・・の、幼い冬瓜。

 

草の中に、ひっそり佇む、花オクラ。

 

サニーレタスの種、繊細ですね・・・。

 

うっかり花を咲かせてしまった蒟蒻。

たまたま交配したようで、実をつけました。

これ、どうなるの・・・?

 

こちらは、蒟蒻の新しい芽です。

ニョキニョキッと表れる様子は、楽しくなります。

 

田んぼでは、田植えの準備をしています。

 

お米の苗も、順調に育っています。

 

一日のはじまりに、こんなふうに田畑を見てまわるのも、楽しいです。

さあ、今から田植えの準備です。