(続き)
その日からなごみちゃんは、
お昼寝をすることにしました。
その間に、やかんはなごみちゃんの夢を
作り、なごみちゃんのもとにそっと
薬をおいてあげました。
そのかわりになごみちゃんは、
やかんが冷めたら
お湯を足して
やかんの夢を作り、薬をそっと入れて
あげることにしたのです。
こうして二人は、しあわせに
同じ夢をみることができました。
~fin~
(続き)
その日からなごみちゃんは、
お昼寝をすることにしました。
その間に、やかんはなごみちゃんの夢を
作り、なごみちゃんのもとにそっと
薬をおいてあげました。
そのかわりになごみちゃんは、
やかんが冷めたら
お湯を足して
やかんの夢を作り、薬をそっと入れて
あげることにしたのです。
こうして二人は、しあわせに
同じ夢をみることができました。
~fin~
(続きより)
ある時、やかんくんが、
「もう夢をつくりたくない」
「もう夢は見ないんだ!!」
と言いました。
なごみちゃんは困ってしまいました。
みんなに夢をつくるお仕事ができないからです。
なごやかタウンには、毎日のように
かなしみの雨が降りました。
なごみちゃんは、やかんくんに
「ちょっと一休みしようか?」と
言って、雨のしずくを
やかんに入れました。
落ちていた花を拾って
そのままやかんの中に
しずめて、様子をみることにしました。
しばらく経つと花は元気になり
また夢のタネを落としてくれました。
なごみちゃんは、言いました。
「ねえ、やかんくん。
私達を待っている人が
この世の中にはいっぱいいるんだよ。
その人達のためにもうすこしでいいから
頑張ろうよ」
でもやかんくんは、花がきれいに咲いた
くらいでは納得してくれませんでした。
「いやだ。なんだってなごみちゃんは、
いつもそうなんだ。だれかのため、
だれかのため…って。
なごみちゃん自身や
ぼくの気持ちを考えてくれたことがあるの?。
ぼくだってなごみちゃんの夢を
作りたい。ぼくだってなごみちゃんに
夢を運んでもらいたいんだよ。」
やかんは、ちょっとワガママになってしまった様ですね。
なごみちゃんは、少し考えると
「じゃあ、こうしよう」と言いました。
(続く)
ここは、なごやかタウンです。
ちいさなやかんを持った女の子の神様
なごみちゃんが街をを守っていました。
なごみちゃんのやかんには
ひみつがあって、やかんの中に
その日みつけた面白い事や
楽しいことでできた幸せのタネが
が入っていました。
これを煮てお薬を作り、
人々に配るのです。
お薬をもらった人は、
それを飲むといろんな夢をみることが
できました。楽しい夢、怖い夢、面白い夢、悲しい夢…。
勿論、なんにも夢を見ない人の
何にもない夢の薬もありました。
夢を見ない人は、みないのではないのです。
全て夢をかなえて現実のものにしているから
いつも夢が近くにありすぎて
目で見えないだけなのです。
そういう時、なごみちゃんは、
夢を忘れても大丈夫の薬を
プレゼントしていました。
(つづく)