携帯版・なごぐら

携帯アプリから作った名古屋で暮らす女性のブログ。
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地元の魅力発掘ブログ。

わたしのゆめつくりやさん(続)

2020-06-07 04:32:32 | 私・小説

(続きより)

ある時、やかんくんが、

「もう夢をつくりたくない」

「もう夢は見ないんだ!!」

と言いました。

 

なごみちゃんは困ってしまいました。

みんなに夢をつくるお仕事ができないからです。

 

なごやかタウンには、毎日のように

かなしみの雨が降りました。

 

 

なごみちゃんは、やかんくんに

「ちょっと一休みしようか?」と

言って、雨のしずくを

やかんに入れました。

 

落ちていた花を拾って

そのままやかんの中に

しずめて、様子をみることにしました。

 

しばらく経つと花は元気になり

また夢のタネを落としてくれました。

 

なごみちゃんは、言いました。

「ねえ、やかんくん。

私達を待っている人が

この世の中にはいっぱいいるんだよ。

その人達のためにもうすこしでいいから

頑張ろうよ」

 

でもやかんくんは、花がきれいに咲いた

くらいでは納得してくれませんでした。

 

「いやだ。なんだってなごみちゃんは、

いつもそうなんだ。だれかのため、

だれかのため…って。

 

なごみちゃん自身や

ぼくの気持ちを考えてくれたことがあるの?。

 

ぼくだってなごみちゃんの夢を

作りたい。ぼくだってなごみちゃんに

夢を運んでもらいたいんだよ。」

 

 

やかんは、ちょっとワガママになってしまった様ですね。

なごみちゃんは、少し考えると

「じゃあ、こうしよう」と言いました。

 

(続く)



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