真夜中親父の呟きblog

一所懸命に生き、よかれと思ってやったことを、ガチャガチャ言われる筋合いなどねぇ!と放言する、ヘンコツ親父。

週刊新潮が間違いを犯した原因

2009-04-18 02:27:56 | Weblog
週刊新潮は、しっかりとした週刊誌である。
斜に構えて、容赦なく袈裟斬りにするのが特徴。
人が知りたいと思うあらゆることを面白がって、それでいて物の見方が実にニヒリズムであったり、からかいを交えたり、その匙加減が絶妙。
そう思っていた。
かつて小生も週刊新潮から、情報通としてコメントを求められて、だからこそ応じたこともある。
ところが、今回、このザマだ。
なんとも言えない気持ちで一杯だ。
一体、何をやっているんだ。
近年、その評判は余り芳しい物ではなかった。
取材された人によると、
「あんなもの、嘘っぱちばかり書いている」
という声を聞くようになって来ていたのだ。
関わったライターから、ある時、
「嘘だと分かっていても、確信犯的に記事を作ってしまうところがある」
ということまで聞くようになっていた。
それは、前近代的な昔ながらの週刊誌の体質を引き摺っているのか、それとも実に荒っぽい作り方をしているんだな、と思っていた。
今回のことは、どう申し開きをしようと、裏付け取材が殆ど為されていなかったことに尽きる。
スクープを嗅ぎ取る嗅覚が鈍ったのか、というと、必ずしもそうではないのだろう。
しかし、ライターや編集者に、取材の荒っぽさがあったというか、緻密な取材をしてこなかったことに原因があるとしか思えない。
決して、確信犯的にでっち上げたりしたわけではないのだろうと思うが、やはり取材の基本をすっ飛ばし、スクープへのスケベ心故に起きた事故なのだと思う。
だからといって、駄目な週刊誌だとは思わないが、今回のこのでの他の週刊誌に及ぼす影響は計り知れないほどの大きなものがあるわけで、残念でならない。
告白した相手に金を出したり、ホテルやマンションを借りたりする便宜を図ったのも、そのことを責めるつもりはない。
何処でもやっていることだからだ。
しかし、裏をキッチリとらなかったのは、やはり救いがたいというしかない。
週刊新潮ともあろうものが、一体何をやっているんだ!
こうしたことを他山の石として、小生も、そして小生が関わっている雑誌も、気を引き締めて注意せねば。

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