真夜中親父の呟きblog

一所懸命に生き、よかれと思ってやったことを、ガチャガチャ言われる筋合いなどねぇ!と放言する、ヘンコツ親父。

本の企画を雑誌の編集長に盗まれた!

2010-01-17 19:27:13 | Weblog
新年早々、メルマガを見て驚いた。
小生が本に書きたいということで出版社の本を出す部署の編集者に話したものが、丸ごと既に雑誌に掲載されているではないか?
急ぎ、ネットでチェック。
ノンフィクションを掲載する雑誌が休刊となり、その受け皿的に創刊された雑誌には、確かにもう記事として掲載されていた。
しかも、編集者の名前まで出ていて、それは小生が企画を話した編集者のもの。
書き手は、同和問題を書いてきて名前が知られ出している大阪出身のライター。写真は、小生と仕事仲間であるカメラマンなのだ。
どう考えても小生の企画を丸ごと盗んだものではないか。
頭に来て翌日その編集者に電話をした。
彼が言うには、その雑誌の企画として、小生から出された内容だということを雑誌の編集長に話したという。
その後、企画は採用となったが、編集長が以前使ったことのあるライターに書かせたい、ということになったのだという。
そこで編集は、では写真だけでも企画を立てた小生に、と提案したのだそうだが、本にしたいということで聞いたが、違う人に書いて貰うのだから、この際違う人に写真を担当して貰ったほうがいい、と押し切られたのだという。
小生は担当編集を問い詰めた。
「なぜ、雑誌に企画として出すことを言わなかった?何故、他の人に書いて貰う形で企画が採用になった時点で俺に連絡をしてこなかったのだ?」
「言い辛くて…」
「あとからこうして分かる方が気分が悪いやろ?それも俺が気が付かなければ黙っているつもりだったのか?」
無言である。
上京したとき、早い解決をということで編集者に抗議をした。
「うちの編集部ではお金を出せる立場ではありませんので、あれが本になるときに何らかのことが出来ないかと考えていたんです」
というので、
「お前からその編集長に話をして、どういう風に対処してくれるのかを決めろ」、と要求したら、翌日編集から返事が戻ってきた。
「まだどこの部署から本を出すことになるのか決まっていませんが、本にするときに写真も必要になると思うので、それを仕事として撮影して貰って、それに上乗せするということでどうでしょう?」
というので、その編集長に会うことにした。
エレベーターを降りたら、編集が待ち構えていて、盗用した編集長の席へ案内された。
編集長は、頭を下げるでもなく「どうも!」というだけ。
どこかに座って、きちんと話をするのだろうと思ったが、案内する様子もない。
なんだこれは…。
そこで企画を盗まれた側のショックがどれほど大きいか、どんなに腹が立っているかなどを話したら、ウンウンと編集長は肯きながら聞くだけ。
一言の謝罪も無く、悪びれる様子もない。
つまり、企画を盗んで本にしようとしていることに対して、悪いという風に思ってはいない、という態度なのだ。
小生が、以前編集に「こういう人の本を書きたい」と提案したとき、編集はその人物のことを全く知らなかったので、以前小生が週刊誌で記事にしたときの元原稿を彼に送り、どれほどこの企画がいいものかを理解できるようにした経緯がある。
抗議したとき、編集に、
「俺が本の企画として話すまで、お前は全くこの人のことを知らなかったよな?」
「はい、その時点ではそうです」
「なら、その雑誌に他のライターを使って記事にするということは、おれの企画を丸ごと盗んで、おれを踏み付けにしたんや。俺がお前に企画内容を提案しなければ、この雑誌に記事として出ることもなかったということやろ?」
「それはそうですね」
という遣り取りがあったのだ。
こうして、明らかに小生の企画を盗んでいるにもかかわらず、こういうのを盗っ人猛々しい、というのだろう。
編集長は、全く小生を知らない訳じゃない。週刊誌の編集部に彼が居た頃は、その班の仕事を何度かしてきている。
この盗んだ企画内容を本にするために、雑誌で小生以外のライターを起用する理由として、編集には
「本にするなら彼よりも、自分が知っていて彼より名前の立ったライターに書かせたい」
と言ったのだという。
要するに企画内容には惚れたが、小生に書かせるよりも、自分が昔本の担当をしたことのある過去に付き合いのある同和問題を同じ出身者として本を何冊か書いて、多少は知られてきているライターに書かせたい、と判断したわけだ。
フリーランスは企画が命なのだ。
色んなことを調べ、興味を惹けば本にしようと相手方と交渉して了解を得るわけで、小生はこの企画では、取り上げる人物と親しくお付き合いし、本にすることも快諾されていたのだ。
その人物は、小生から話のあった本の企画が、別なライターに切り替わったのだ、と思っただろう。
本を出すという出版社も同じで、企画を出したという編集者の名前もその人物には伝えていて、企画内容も含め、それらが全て一致しているのだから。
これをどうするべきか?
本にしようと大事に温めていた企画を丸ごと乗っ取られたわけで、ショックは大きい。
その人物の本を、その後、小生が書こうとしても既に出版されてしまったら、同じような本の企画など類似本だということで、採用されないのだ。
その人物は、いままで本にされたことがないので、真っ先に出すことに非常に意味があるのに…。
写真の撮影代に上乗せする、というのは、つまりは多くても10万20万円程度で済ませようという意図を感じる。
立ち話で済ませようとしたことや、謝罪無き和解案の提示、ということから考えても、大したことないトラブル、と思っている節があるからだ。
ある同業者によれば、
「これは慰謝料を請求すべき悪質な盗用だから、100万、200万は貰わないといけない」
とまでいう。
出版の差し止めとか、裁判に掛けて企画の盗用を認めさせた上で、弁済金として金を取る方法もあるだろうが、ことはそう簡単じゃない。
なにしろ小生はその出版社の週刊誌で記事を書き、写真を撮ることを軸にして生活をしているのだ。
その出版社とことを起こすのは、どう考えても得策とは言えないからだ。
よって、軟着陸というか、法的に揉める形ではない解決が望ましい。
しかし、人の企画を丸ごと盗んで、悪いとも思っていないかのような雑誌の編集長がいること自体、大問題だ。
謝罪無き和解案の提示だけに、その方向で構わないということにはしたが、その内容によっては、安易な弁済額では済ませない、とは思っている。
さて、今後はどうすべきなのだろうか…。