おとなになってフランスに留学した話

アラフォーのフランス留学日記です🇫🇷パリの大学で学部生をしています。フランスのことや、学校生活について書いています。

ethnocentrisme

2024-05-05 17:46:00 | 日記
ばたばたしていたら、前回の投稿からすっかり間が空いてしまいました。



フランス語に、L’ethnocentrisme という単語があります。
意味は、自分の国の文化や習慣があたりまえであると思い込むこと、といったニュアンスです。
この言葉を知ってから、やはり言語を学ぶことは、その国の文化や歴史を知ることで、自分の価値観が世界のどこに行っても常識だとは限らないことを理解することなんじゃないか、と改めて思います。
フランス語では、Nous sommes tous étrangers à quelqu’un. と言いますが、私たちはみんな誰かにとっては外国人であり、異なる人間であるという意味です。



先日フランス人の友人が1人で日本に数ヶ月滞在しました。落とし物を一緒に探してくれたご夫婦、おうちに招待してくれた方、通りすがりにお菓子をくれたおばあちゃまご一行、などなど、出会った人みなさんが親切だったと感謝していました。
なかでも、家電量販店で買い物をした際に、支払いに手間取っていたらレジの方が一緒に確認しながら小銭を数えて下さって、ずっと使えずに溜まっていた小銭をうまく全部使い切れた、という話を聞いて、思わず感動してお礼のメールを送ってしまいました笑
日本のみなさん、うちの子に優しくしてくださってありがとうございました笑笑



わたしも、そんな方々を見習って、自分とは違う人を受け入れて、必要なら手を差し伸べられるような人になりたいです!

長文にお付き合い頂きありがとうございました!
Bonne journée à bientôt :)





パリで日本映画祭

2023-12-09 18:05:00 | 日記
現在、パリにて第17回KINOTAYO現代日本映画祭が開催されています。
昨夜、パリ日本文化会館にて松本優作監督の『Winny』が上映されました。
以前から観たかった作品だったので、とても嬉しかったです。こんなに素晴らしい映画を観たのは久しぶりです!



日本では2023年3月に公開されているので、ご覧になった方も多いと思いますが、この映画は実際にあったWinny 事件が題材になっています。この重いテーマを、問題提起しつつもエンターテイメントとして成立させてしまう手腕に脱帽です。
脚本も映像も、俳優さんたちの演技も素晴らしすぎて、映画とは思えないほど感情移入してしまいました。



会場にいたのはほとんどがフランスの方でしたが、上映後に松本監督が挨拶され、質疑応答が始まると、たくさんの人が挙手をされ時間内に終わらないほどでした。

帰り際、松本監督が来場者の方々と個々にお話しされていて、ずうずうしくも、わたしとフランス人の友人も監督に質問させて頂きました。
優しく丁寧に答えてくださって、しかもお話の仕方が、明確でわかりやすく順序立てられていて、感動しました。



映画を観て、才能ある技術者になんてことを、、、と憤りを覚えましたが、金子さんご本人が会見で「間違いを誰かのせいにしてもしょうがない、それよりもっと、他にできることを前向きに考えた方が良いと思う」とおっしゃったのを聞いて、本当に取り返しのつかないことをしてしまったのだな、と思いました。

こんな素晴らしい作品に出会えたことに感謝です。
映画祭はまだ続きますので、来週もたのしみです!


思わぬ贈り物

2023-11-25 17:44:00 | 日記
相変わらず曇天が続くパリ、時折り晴れると寒くても外に出て、うつうつとしがちな気持ちをリセットしています。



雨が続き、パリの秋はあっというまですが、晴れ間に見える景色はやはり美しいです!




先日、goo ブログ『リコの文芸サロン』のリコさまが、ブログ開設5周年を記念して本を出版されました。
フランスからは入手困難だったのですが、先日、なんとありがたいことに、著者のリコさまからご本が届きました!とても美しい表紙です。

しかも、今まで日本からの荷物が自宅に届いたことなんてないのに、今回はなんと、配達員さんがインターホンを押してくれるという奇跡!!





リコさまは、わたしがブログを書き始めたころから、さまざなアドバイスや励ましのお言葉をくださいました。そんな凜とした、また優しいお人柄がこの本の中によくあらわれている気がします。




本を読んで、今自分が持っているものに感謝しながら、一日一日を大切に過ごしたいと思いました!
リコさま、本当にありがとうございました!

雨ときどき晴れ。

2023-11-11 14:06:00 | 日記
パリは雨の多い季節になりました。降ったり止んだりを繰り返し、ときにはお天気雨や激しい夕立など、変わりやすい天気です。
パリ散歩もしばらくお休みしています。



そんな中、一瞬の晴れ間がとても嬉しかったりします。でもフランスの人々は晴れればテラスやピクニックを楽しんで、雨が降ればそれはそれで植物に良いことだと喜び、自然体で過ごしているようです。




たしかに、雨上がりのパリも哀愁漂う雰囲気で素敵です。

先日、健康診断でぽろっとお医者さんに、たまに理由なく不安になるんですよねーと言ったら、そんなの当たり前よ、と一蹴されました笑
一生懸命生きてたら、不安になることくらいあるわよ、と。



自分のしたいことをしてるんだから、いつも強くいなきゃいけない、と思い込んでたのかもしれないな、と軽い気持ちになりました。      




J’ai décidé d’être heureux parce que c’est bon pour la santé.

と、そんなわたしに、お医者さんからVoltaireのありがたい言葉を。彼女曰く、たくさん笑いなさい!それが健康への第一歩、とのこと。
言葉通り、たくさん笑わせてくれた、ユーモアに溢れた素敵なお医者さんでした!

最後の写真はオランジェリー美術館の窓から見えた虹です。来年1月までModigliani の作品が展示されています。素晴らしいかったです!

Bon week-end !





パリ散歩【8区】

2023-10-16 18:48:00 | 日記
パリの秋はどこ?というくらい、長く続いた残暑から一転、急に寒くなりました。
朝も暗いし、これからまた長い冬の始まりですが、寒い時期はラクレットやtartiflette など、おいしい食べ物も多いので、それはそれで楽しみです!!

今回のパリ散歩は8区に行ってきました。日本人パティシエの方がいらした、おいしいケーキ屋さんが閉店されるということで、駆け込んできたのです。
食べることばかりですね笑



8区は凱旋門の北東側、モンソー公園やシャンゼリゼ通り、グランパレ、プチパレまで含みます。写真はモンソー公園内にあるセルヌスキ美術館で中国を中心とした東洋の美術品が展示されています。
以前おすすめして頂いたニシム•ド•カモンド美術館はまだ行けていないので、ぜひ次回にはチャレンジしたいと思います!




わたしは公園からちらちらと見えるオスマニア建築が好きです。
日曜日だったので、人がたくさんいて賑わっていました。一見美しいですが、実はパリは歩きタバコが多く、公園内もタバコを吸いながら歩く人がたくさんいました。また、園内に馬がいるため、馬のフンもたくさん落ちています笑。



パリのお医者さんから聞いた話ですが、数十年前はパリシンドロームが流行っていたそうで、パリは美しいと憧れてやって来た人たちが、見事に期待に裏切られて気が滅入ってしまう症状のこと。
たしかに、驚くことも多々ありますが、自分の知らないことがあって当たり前、と思って日々学んで(時々諦めて)います笑