おとなになってフランスに留学した話

アラフォーのフランス留学日記です🇫🇷パリの大学で学部生をしています。フランスのことや、学校生活について書いています。

文章から人が見える?

2021-09-29 22:22:00 | 日記
最近のパリはにわか雨が多い気がします。日本でいう乙女心と秋の空といったところでしょうか。



こんなに青空でも、急に雨が降り出します。

さて、最近久しぶりにわたしのフランス語の恩師、トゥールラングの校長先生と話す機会がありました。
そして、日本文学がフランス語訳された時にその作家さん独特の世界観は残るのか、ということに興味があるんだよ、という話題に。




実は校長先生はドイツ語も堪能で、以前ドイツ語からフランス語の翻訳をしていた際に同じようなことを考えたとのこと。色んな人の翻訳を読んで比べてみると、翻訳者の人生が翻訳に影響することがわかる、と言っていました。

わたしは吉本ばななさんのキッチンをフランス語訳で読んでみました。フランス語でも確かにシンプルで軽やかな文体で書かれていて、ほかの作品との違いは感じましたが、やはり日本語で読む時の、作家さん独特の言い回しや言葉選び、行間を読む感覚などまでは反映されていない気がしました。




フランス語でも日本語でも、うまく単語が選ばれて、すっきり美しくまとまった文章を見つけると嬉しくなります。
文章は良くも悪くも書き手の内面を写すものなのではないかと思います。
言葉の選び方、文章の構造などから、その人の背景が見えてしまう気がして、ブログを書くときは気が引き締まります笑




ちなみにわたしがフランス語で文章を書くと、小学生の作文です笑。自分で自分のレベルがわかってしまうから恥ずかしいのですが、それでも書いていかないと進歩しない、と頑張っています。

最後の写真2枚はHugo &Victorというパリ、ラスパイユ通りにあるパティスリーです。季節の果物を使ったケーキがおすすめとのことで、いちぢくとリンゴのタルトを買いました。今まで食べたタルトで一番おいしかったです!


パリ花仕事とフランス語

2021-09-26 20:24:00 | 日記
今日のパリは午後に急な雷雨がありました。ランニング中だったのですが、雨が激しすぎて、プールで泳いでる気分でした笑。




パリの街を歩くのが好きで、常にその美しい街並に胸がきゅんとしているので、ただの街角でもすぐに写真を撮りたくなってしまい、いつまでたっても観光客みたいだね、とよく言われます。実際スリにも2回ほど、、、運良く通りすがりの人に助けてもらいましたが。




よく、フランス人は冷たい、特にパリの人々は意地が悪いとまで言われていますが笑
パリで働かせてもらったお店は、どのお店の人もとても優しくて楽しい人々でした。
研修が終わってからも、ちょっと話をしに会いに行ったりしています。




中でも、自分が日本に帰ったら絶対まねをしよう、と思ったことは、”他人の感性を尊重する”ことです。
誰かがブーケを束ねていると、同じお店で働く人やお客さん、通りすがりの人々は”c’est joli “”j’adore “と口々に言ってくれます。





そんな暖かい雰囲気のお店が日本でもできたらいいなあと思いますが、そのためにはまだまだやることが多そうです笑
10月から少し時間ができそうなので、念願のパリ散策を本格的に始めたいと思います!もしおすすめの場所や、行ってみたい場所などありましたら、ぜひ教えて下さい!




凱旋門アートとパリの花屋さんなど

2021-09-25 21:15:00 | 日記
最近のパリはすっかり肌寒くなりましたが、良いお天気が続いています。
更新が随分久しぶりになってしまいました。



2週間ほど前にたまたまシャンゼリゼを歩いていたら凱旋門が布で覆われているところでした。



地下鉄に乗ろうとして間違えて凱旋門の反対側に出てしまった所、ちょうど作業中で、しかも手作業だったことに驚きました!
大掛かりなアートがフランスらしいです。



夏からお世話になっているパリのお花屋さんは、モンパルナス駅とモンパルナス墓地の間にあります。
この写真のお花はDeuil と言って、お葬式で飾られるcomposition です。日本に比べて花の種類、形や色なども様々で、スタイルが多様化しています。


お店の近くにはカフェやバーもたくさんあり、夜はにぎやかです。
オーナーは日本でも有名な方なので、きっとご存知の方もいらっしゃるかと思います笑。オーナーをはじめ、スタッフの皆さんがとても優しい暖かいお店です。



余談ですが、最近日本文学をフランス語で読み始めました。あまり文学に詳しいわけではありませんが、もともと本が好きで、内容もそうですが、特に各作家さんの独特な書き方や表現の仕方の好き嫌いで本を選ぶところがあります。
ではそれをフランス語に訳した時に、その作家さんの特徴的な言い回しや表現はどういう風に残るのだろう?という疑問が湧いてきました。
自分でもいくつか読み比べてみたいと思っていますが、もしすでに検証された方がいらっしゃったら、ぜひご意見をお聞かせください。