misty green and blue

Life is like an onion...

モルヒネ

2014-10-11 | books


約1ヶ月前に“時間つぶしのため”立ち寄った“駅ビルのatré1内にある書店”で、タイトルに惹かれて購入したのがこれだった


父親の暴力が引き起こした事件により、心に深い傷を負った在宅医療の女性医師・藤原真紀の前に、ピアニストとして海外留学するため姿を消した元恋人の倉橋克秀が7年ぶりに突然現われる  程なくヒデは余命3ヶ月の末期癌患者であることが発覚、かつて心の傷を唯ひとり共有できたヒデの出現に戸惑い、動揺する彼女....
真紀には既に婚約者がいた――

元カレが何故7年ぶりに会いに来たのか
7年過ごしたオランダ逃避行?に真紀を同行させた、ヒデの真意とは―?

“あるべきところ”へ忽然と姿を眩ませたヒデ
カルテから書き写した住所―アパートではなく中古楽器店で図らずも遭遇した彼のオランダ・デビューのCDを買い求めた真紀
それは、ヒデから真紀への形見分け―自身の“生きた印”―死ぬことばかりを口にしていた元カノへの“生きる”ための後押しだったと思わずにいられない

幼児虐待、終末医療、在宅看護―
ヒデと真紀が背負うものは、あまりにも重い
しかしながら、ラストの“希望”に心が少し軽くなった


医療においては、癌性疼痛をはじめとした強い疼痛を緩和する目的で使用される、モルヒネ
互いのトラウマを和らげるヒデと真紀の関係“モルヒネ”は、それを断つことでむしろ互いに安寧を齎す――究極の悲恋ながら、美しいと思った




甘いものを断つよう心がけていた私だが、チョコレートだけは止められない
少量ながらも、毎日欲してしまう

チョコレートとコーヒー、私にとっての最強コンビ―“元気(陽気)の源”である(笑)


医薬品にも使われ、眠気、倦怠感に効果があるカフェイン、止められないのは累積疲労とどうやら無関係ではなさそうである


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