misty green and blue

Life is like an onion...

前兆

2017-03-20 | one ok rock / my first story


そういえば、Takaと出会ってから―つまり、世界中で一番好きな、彼のややハスキーがかった湿り気を帯びた甘い声色に魅せられてから、ギタリストへの関心は全く失われてしまった.....気がする

かつて私は自身の普遍的なこだわりとして以下の如く列挙したことがある (@2011-10-17)

◇食べ物◆
 ぐちゅぐちゅ系(茄子、バナナ、桃など)やふにゃふにゃ系(グミ、ゼリー、マシュマロ、はんぺんなど)の食感は苦手
 コーヒーは酸味や苦味の低い、コク系ブラックに限る
 ベーグルは断然ハード系、しかも食事系(雑穀入り、豆乳入りなど)
 ジェラートはシャーベットよりもクリーム(特にヨーグルト、薔薇、抹茶、苺)
 ご飯は白米よりも玄米もしくは雑穀入り 

◆ファッション◇
 以前はトラッド派だったが、今はカジュアル派―しかも、プレミアムなカジュアル派
 隙のない着こなしよりも外しを入れる着こなしが今の私的トレンド
 流行ではなく、自分の個性を重んじる(似合うか似合わないか)
 小物(バッグや帽子)で遊ぶ(アクセント使い)

◇音楽◆
 ジャンルを問わず、哀メロが好き
 軽快な曲調の中にも哀愁を求める
 私的ロックの王道は、叙情的ギター・ソロの存在


「食べ物」と「ファッション」に関しては別段変わりがないのだが、「音楽」に関しては最後に挙げた“私的ロックの王道は、叙情的ギター・ソロの存在”が当て嵌まらなくなりつつある

当初は、正直物足りなさを感じていた
ギタリスト至上主義の私、ギター・ソロのない、もしくは極端に短い楽曲というのは受け入れ難かった
しかしながら、ヴォーカリストに関心が移ってしまうと、他の楽器に対する執着が薄れてしまうことに気付いたのである
とはいえ、バンドの中で魅了されるメンバーがひとりだけいれば満足なのかというと、そうでもないらしい

それを痛感したのが、昨年のMichael Schenker Festだった
マイケルのギターが素晴らしければ、問題ないはずの私だった
でも、そうではなかった
ギタリストの実力に見合うメンバーでなければ満足できないことに、遅ればせながら気付いたのである

特にヴォーカリストの力量はかなり左右される
私がライヴ映像にあまり興味がないことの理由もはっきりした
つまり、個々人の能力の差をまざまざと見せつけられるのが、嫌なのである

ギタリスト主導型のバンドの場合、長年連れ添う価値のある、恋女房的存在―即ちギタリストの個性を引き立たせつつ、楽曲に奥行きを齎す表現力のあるヴォーカリストが望ましい



ずっとマイケルばかり見ていたから、仲の良いバンドがいるなど到底信じられなかった
特にロックバンドの場合、仲の悪さは半ば当たり前?のように感じていた

世代の違い.....だろうか
1980年代半ばから2003年の間に生まれた世代を“ミレニアル世代”と言うらしい
インターネットが普及した環境で育った、いわゆるデジタルネイティブの最初の世代で、情報活用力に優れ、自己中心的であるが、他者の多様な価値観を受け入れる度量を持ち、仲間とのつながりを大切にする傾向があることから、社会のあり方を変容させる世代として注目されているそうである

Takaの所属ずるONE OK ROCKは、皆仲がいいことに、まず驚いた
インタビュー等で彼らを知る度に、彼らの生半可でない“結束力の固さ”は、感動的ですらあった
正しく彼らはバンドの理想型である


思えば、1988年のMcAuley Schenker Groupの武道館公演を機にマイケルへの関心が薄れ始めたその年に、Takaは産声を上げている

もしかすると、これが私の中に新たな音楽への好奇心が強まる前触れだったのかもしれない

LOST AND FOUND / ONE OK ROCK
 


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