6/15 中村浩子 And then 第32話
取り調べ室で再びあの日曜日の話が聞かれた。
だからあの日は浩子さんは来なかったんです。
警備室に聞けばいいじゃないですか?
それに自分の仕事をしていてふと気がついて4時ごろ浩子さんの自宅に
電話もしています。
4時ごろあなたはどこにいたんですか?
病院にいましたよ。
あなたのスマホを経歴をみると、あの日曜日の4時ごろ
あなたは山川町から電話しています。
浩子さんは山川町の郊外の山林から発見された。
これをどう説明しますか?
益田は考え込んだ。
やっぱり東京に戻ってから電話するべきだった。
でもそれでは時間は合わなかったし・・・・
それにこれはあなたのメスの1本ですよね。
刑事は土管のあった辺の土の中から発見された1本のメスを益田に見せた。
まだイニシャルMが見えます。
そして別な刑事がホルマリンの瓶を3本持ってきて益田の前においた。
これは病院のホルマリン保存室にあったものです。
木は森に隠せですか?
中のものは浩子さんの子宮、乳房の皮、乳首と断定されている。
病院の古い建物が解体されるからそれをチャンスとやったんだろ?
益田は黙秘を決めた。
益田は沈黙してこの危機をどう抜け出そうと考えていた。
これだけ証拠がありながら、益田は沈黙した。
益田には弁護士が警察からつけられたが、弁護士にも益田はほとんどしゃべらなかった。
しゃべるってどこからしゃべればいいんのさ?
益田は浩子の夫から浩子をかまってやってに腹をたてていた。
会ったこともない女。
でも痛い目に合わせてやるって思っていた。
電話では普通の女だった。
会ったら、すごく無邪気、幼い。
益田を医者だから信じて無抵抗で真っ裸にされ、
殺される寸前もないも疑っていなかった。
馬鹿な奴、
益田は浩子の体、性感帯を刺激しながら一度もキスもしなかった。
浩子の膣の中を刺激しながら、子宮にメスを入れた。
こんな麻酔もあるんだと益田はニヤニヤした。
子宮を取り出すときもあの女何をされているか疑いもしなかった。
大量の出血
益田は血があふれ出るのを眺めていた。
多めに吸血布を浩子の腰のしたに置いたおいたのは正解。
掃除が省けた。
浩子は乳房を切り取られたときだって、抵抗しなかった。
もう見えていなかった?
でもわかったはずだ。
乳首を先にやれば良かったか??
益田は浩子に恐怖を見たかった。
なのに浩子は残念ながら静かに、殺されていった。
甘やかされて、誰にでもチヤホヤされるのに慣れた女。
世の中にはそういうお前に意地悪したい男もいるんだ。
もっと意識を保存すればよかった。
どうせ抵抗しても何も起こらない。
あいつ、お腹がいたいって
そりゃそうだろう、子宮を切り取ったんだから。
ホルマリンの瓶の前で、益田は思い出にニヤニヤするところだった。
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