3/21 あれはいつだった？ 第５７話
好古は根掘り葉掘り兄たちに状況を聞いた。
３人が集まっていると真之はコソっと側にいて聞いていた。
このままにしておくの？
警察が駄目なら自分たちでやろうよ。
と言い出したのは好古だった。
自分たちで？ お前何考えてるんだ？
と秀兄さんが言った。
考えてみようと反応したのは信兄さんだった。
いつ？ どこで？ どうやって？
旭のマンションには入れない。
あのホテルは窓が開かない。
旭の別荘は中がどうなっているか未知の世界だ。
しかもどうやって呼び出す？
旭のマンションを調べてみよう。
秀兄さんは清掃会社を調べた。
そしてアルバイトで清掃会社に入り込むことに成功した。
わかったことは毎日やる掃除と月２回の大きな掃除があることだった。
その掃除の日は管理人の一人が業者を監視するために
側についていた。
旭の部屋が最上階であることもわかった。
最上階には旭のアパルトモンしかなかった。
エレベーターにも各階にも監視カメラがついていて
それは管理人室で管理されていた。
何度か行くうちに管理人は夜１０時になると外ドアを閉めるのがわかった。
住人は暗証番号で入れる仕組みだった。
中のドアは自動で開いた。
暗証番号は半年に一度変わった。
さらに１０時になると、管理人は仮眠室に入ることができた。
筆者から こういうのはパリのアパートのシステムで暗証番号を
持っていない人なんかは入口で待っていた。
オペラ帰りにそういう人を中に入れたことがあるのだけど
本当に住人か不安だったのを覚えている。
パリの場合、管理人は夫婦であるのが原則で、必要がれば
１０時過ぎても呼び出せた。
管理人は原則２４時間勤務だった。
暗証番号をアルバイトの秀兄さんが知るのは極めて困難だった。
信兄さんはこのマンションの住人を調べるために
朝夕の通勤時間帯にを車止めて出入りを動画で登録した。
天が助けてくれたのか、旭に罰があったのか
信兄さんは住人のカップルと知り合いになれた。
そのカップルが誕生日パーティーを開いた日曜日、信兄さんは
女友達を連れてマンションに行ってみた。
日曜日は管理人室の窓は閉まっていた。
エレベーターの階は１２階まであった。
知り合いのカップルの階は９階だった。
各階には２部屋の階と４部屋の階があるとカップルから聞いた。
中は広かった。
信兄さんは大きなプレゼントの包みと花束を奥さんに渡した。
ベランダには花の咲いたプランターと、丸い小さいテーブルがいくつか出ていた。
リビングに沿ったベランダで幅は食事もできるものだった。
信兄さんはマンションのベランダを見てみた。
そして信兄さんたちに飲み物を持ってきた奥さんに
広いベランダですね とにこやかに言った。
そうなの、日曜の朝食なんかベラんで取ることもあるのよ。
下を見て。 すごい芝生でしょ。
信兄さんはベランダに出てみた。
きれいな芝生ですねと言ってから、
あっちもこのマンション？ と聞くと
あっちは階に二部屋の建物で、こっちより広いの
が答えだった。
建物は２つに分かれているように見えた。
エレベーターを降りたとき鉄のドアが二つあったのを思い出した。
昼食は立食で２０名以上の招待者がいた。
会食も進み、くつろいだ雰囲気の中で信兄さんの女友達が
話しかけてきたカップルの男性に
ステキなマンションですね、お値段を聞いたら失礼かしらと言った。
ホストは笑って、親の所有なんで。 目下は安い家賃を払っているけど
将来的には買って家賃として分割で払うつもりなんです。
この建物は親の時代に売り出しがあって
今住んでいる人たちは僕たちみたいのが多いんです。
賃貸で出ているのはないのですか？
ないと思うけど。
それからホストはベランの前で向こうの建物の１２階に
ここを建設させた企業の御曹司が住んでいますよ。
１２階は全フロアがその御曹司のアパルトマンだとか。
と、まるで自分のことみたいに自慢げに言った。
信兄さんが目測で計って、知り合いカップルのアパートが
１００平米はあった。
筆者から これもパリからアイディア。高級住宅街のアパートは
ワンフロアが所有者というのがある。 広さは４００Ｍ２もあるから
マンションによってはもっと広いかも。
もちろんマンション丸ごとって人もいるそうで。
花粉はフル
週末鉄器よくない
週明けもパッとしない
金にまた雨？ 変わるよ
翔猿 病み上がり
湘南乃海 勝越し
軍配のここが映るの初めて
王鵬あとがなくなりました
胴上げして天井に穴
