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SONY ECM-MS2 レビュー【特別編・音楽収録・SAMPLEあり】

2024年01月19日 | オーディオ

SONY ECM-MS2(以下MS2)も導入から8年近く使用しています。
拙い筆者の過去記事のMS2レビューですが、ある程度アクセスいただいてます。
マイクは自分で聴いてみないと中々どんな音か分からないと思います。
そこで今回は実際に収録した音声をYouTubeで公開しお届けします。



導入した当時、カメラマイク(ECM-XM1)がこの頃から
付属されなくなったため、NX100用に導入していました。
ECM-XM1で同じ物を買うのも何だかなぁと思い何となくコスト的にも
高すぎず、安すぎず選んだのが、MS2でした。

普段はステレオマイクなので、音楽物のホール収録などを
メインに使用しています。

基本的には三点吊りマイク・コンデンサーマイク(自前ステレオペア)を
メインにしますので、MS2をメインマイクにする事は、あまりないですが、
音質はお値段に対して、とても良いです。

そして何よりもメインマイクに何か不具合が、あった時には十分
代わりのマイクになります。
吊りマイクLINEのみの収録なんて大事な制作では怖いです。
筆者も照明ノイズが乗った経験もあります。

NX5R・NX100などSONY業務カムコーダーのAUTO性能が素晴らしく
LIVE/コンサート系・吹奏楽・オーケストラなどで、音声がクリップされる事は
ありませんし急な音圧で高い音が入ってもしばらく低くなると言った不安定な
AUTOレベルにもなったりしませんので、MS2を接続しておけば
問題なく手軽に奇麗に高音質で収録してくれます。



実際にここからは吹奏楽の音声をサンプルとしてお聴きください。
会場はいわゆる小ホールです。ほぼ同じ位置から収録しています。

比較対象として
①ECM-MS2 ②SHURE PG81(ペアST) ③Zoom H2N です。
イヤモニやヘッドホン・BOSE Companion 2など推奨(笑)



さてサンプルはいかがでしたでしょうか?

①ECM-MS2
各楽器の音が奇麗に録れてるかと思います。少しばかり残念なのは、
もう少しだけLOW側が欲しいかなっと言った感じです。
SONYのオートレベルが、綺麗で可笑しなことになりません。

②SHURE PG81
ペンシル型のコンデンサーマイクですが、やはりSHUREらしさ? これでも良いですね。
合唱収録でも意外とクリアに収録してくれます。金物系が綺麗ですね。
ただON側で録れないと実力は発揮できてないと思います。

③ZOOM H2N
小さいマイク型レコーダーですが、これも意外と良い音で録れてます。
ただH2NはAUTOが突発的なレベルが入った時に割れはしませんが、バランスは、
やや不安定となります。マニュアルレベルで収録したらと思われるかと思いますが、
長時間の本番で楽曲のダイナミックレンジの差を考えると、クリップの方が
ディスクは高いので推奨できません。そろそろ新型欲しいですね!

ちなみに同現場でマルチカム用に回していたHandycamはコンプかかりまくりで
クリップし割れていしました。

MS2は小さいマイクながら、臨場感と手軽に奇麗なステレオ収録ができます。
その他、LIVE系(Voマイク・各楽器にマイク)でPAあってLINEがあるような収録は、
MS2を後方に設置し収録しておくとオーディエンスマイク(エアマイク)にも最適です。
(編集時にLINEとMS2をミックスダウン)拍手にしてもステレオですと全然臨場感が違います。
バレエ・ダンス発表会ではオーディエンスマイクとして何時もMS2を立てています。
CD音源(LINE)+モノラルガンマイクでは、やっぱりさみしい音になってしまいます。

通常の会話や会議・カメラマイクでのインタビューなど取材用途であれば
モノラルガンマイクを推奨します。なんでもステレオが良いかと言えば違いますので、
用途に合わせた方が良いです。音楽物のニュース取材時にはステレオが役立ちます。
ちなみにMS2は2ch(白・R)にファンタム電源を切るとモノラルモードになります。


■オーディエンスマイク運用時(コネクターの固定はお忘れなく)
   ケーブルが直出しなのはデメリット… ・重要な収録はマイクスタンド運用を推奨

♪比較的大きな響きのあるホール

♪屋外の吹奏楽コンサート 太鼓が入ってもレベル安定します。

勿論、本当のProはマルチトラック収録でミックスダウンでしょうが、
田舎にそんな高級演奏会収録はありません(笑)

音質に拘るには高級コンデンサーマイクですが、LINEが録れない環境や
手軽にステレオ収録したいと言った用途には最適マイクです。

時間の無い現場やスペースなし時は、ペアでST立てるのは難しいのが
現実だと思います。トータル的にコストパフォーマンスとコンパクトで
お気に入りのステレオマイクです

MS2は2012年3月の発売ですので、将来的に新型が出るようなら
お値段は優しく音楽向けにLOWをもう少し欲しいと思います


ZOOM H2n ビデオ屋さん的レビュー② 手軽に高音質

2020年05月31日 | オーディオ
需要が無いとはー思いますが、引き続きレコーダーレビューです。
 
アンビエンスマイクかバックアップとして使用することが多いですが
メインマイクの不具合時には十分使えると思います
 
実際に昨年、Proミュージシャン(音楽特番にもご出演クラス)のコンサートで
PAが酷すぎてー アンビエンスマイクとして収録していましたが、H2nさんの
ミックスで(反響音入れて)大分助かりました。
SONYのSTマイクもアンビバックアップとして収音していましたが、
その時の環境では、H2nが優秀で綺麗なぁ音でした。
基本的にホール物の1回録りは、H2nのGAINをAUTOで録音しています。
オンマイクで短時間録るようなケースは、MANUALがSN良く綺麗に
録れますが、コンサートなどの長時間物はAUTOが最適です。
そもそもクリップしたら終了ですから(笑)
 
H2nのAUTO GAINは意外とSONYビデオカメラ風なテイストで
録ってくれます。AUTO設定は以下の種類が搭載されてます。
 
・CONCERT ライブコンサートなどの大きな音向きの設定
・SOLO アコースティックギターなどのソロ演奏向きの設定
・MEETING 会議などの小さな音向きの設定(PA無く感度優先時かな)
 
CONCERTモードでほとんどの場合、良い感じに録れています。
LIMITも3種類から選べます。
2か3を現場状況に合わせて選んでます。
 
・LIMIT1 (GENERAL)標準的なリミッターリミッター
・LIMIT2 (CONCERT)ライブ向きのリミッター
・LIMIT3 (STUDIO)スタジオ録音向きのリミッター
 
参考までに筆者の経験上、H4nのAUTOは使い物になりません。
一度ピーク上がるとレベル下がってその後に上がるまで時間かかるなど
違和感だらけだったりします
状況によっては突発的な音が入ると多少ですが、やや不安定な時もあります。
 
使用例として吹奏楽やオーケストラでピアノのオンマイクとして使用
天吊りマイクオンリーの場合、楽曲によってせっかく弾いているのに
全くピアノの音は聴こえない・録れてないってケースは意外と有ると思います。
そのような際に使用するとマイクのように設置できます。
■ピアノ収録設置例
 
H2nで収録しておいてEDIUSさんでー
ミックスしてあげれば、良い感じにピアノの音が聴こえてきます。
H2nのデザインも生きてきます
ここにH4nでー同じ事すればスタンガン(笑)

Proのユーザーさんからしたら笑われますが、吹奏楽演奏会などでは
1部と2部でセットが変わったり配置移動など考えるとH2nが最適だったりします。
本当は、沢山マイク祭りにしてマルチトラックで収録してミックスダウンして
できれば楽しいでしょうが、街のビデオ屋さんにくるようなぁ案件では
到底予算がありませんし本番中にエンジニア担当まで要ります…
 
夢の世界ですが「題名のない音楽会」などのようにSCHOEPS MK4で収録
したら楽しいでしょうね(笑)
ただH2nなど使うだけでも筆者的には拘りの一つでもあります。
 
世の中の発表会ビデオ屋さんには、音声バックアップすらしてないところも
あるらしいですし天吊りオンリーとかちょっと怖いです。
ほんとかどうか知らないですが、天吊りLINEをマイクレベルで
収録し事故ったとか…  イヤモニやバックアップ回線無いのかなぁ
 
実際に筆者もホールのマイク・仕様・環境によっては
LINE録りした天吊り音声が悪すぎてー
自社設置のコンデンサーマイクが、メインマイクに
なったと言うケースもあります

Proの友人は吹奏楽でノイマン・AKGで拘りの音声収録です。
やっぱり高級機だけあってー これまた私とはレベルが違う物が上がります

音楽物のビデオ制作は、いくら映像が良くても音がイマイチではー
お話になりません。ちょっとのプラスとして手軽に高音質H2nが
期待に応えてくれます。(置く位置も重要ですが…)
■ピアノ収録設置例 ピアノ発表会系でもオンマイクとして役立ちそうですねー
 
H2nも発売から10年近く そろそろ後続モデルも期待したいところです。
現状、筆者が今後のモデルに期待するのは、マイク型デザインは継続して
本体材質をもう少し良くして欲しいかなと思います。
丁寧に扱ってるのでー破損など私はありませんが、特に電池カバーは
もう少し開けやすく頑丈な感じになればと思います。
■ステージ下センター設置例

BluetoothかWi-Fiでリモートコントロールとモニタリング出来れば
マイク位置決めやRECスタートが便利でしょうね。
イマイチな天吊りマイクさんの場合はー
H2nを3点吊りしてしまいたいです(笑)
 
これからもZOOMさんには期待したいです
 

ZOOM H2n ビデオ屋さん的レビュー① お気に入り♪

2020年05月30日 | オーディオ
ZOOMと言えば最近は違うサービスを連想しますがー
今回ご紹介するのは、高音質リニアPCMレコーダーです。
ZOOM社は、10年位前までエフェクター系など音楽関係ユーザー
向けの商品ラインナップだったと思います。
一眼レフ動画が普及し初めて音声別録りの用途から映像の
音声収録向けのラインナップも増えてきたと思います。
稀に勘違いしている方もいますが、国内メーカーです。
それでは、2011年からのある意味ロングセラーな商品
どこよりも遅いZOOM H2nのレビューです。
2013年2月にアクセサリーキット(APH-2n)付きセットで¥13,780で購入
現在は本体のみで¥15,000程度(出稿時)高いですね(笑)
ケース・ウィンドスクリーンを欲しかったのですが、当時はお買い得品でした。

付属品沢山

筆者は8年程使用していますが、現在も使いやすくてー
音声面でも綺麗に収録してくれるので
安心して使用しています。
(今までハード的な不具合は無しです)
 
まずは本体ですが、筆者が一番最初に注目したのは
レコーダーのデザインです。見た目がコンデンサーマイクのように
見えるため、マイクスタンドに取り付けて置くと普通の知らない方は
まるで立派なマイクです。ステージ上にオンマイク用途で設置しても
違和感がありません。
本機は2種類のステレオマイクを搭載し、MSマイクとXYマイクを
搭載しています。両方を使用した4ch収録も可能です。
ただ前後方向両方の音を録ってしまいますが…
会議などでセンターに配置すれば綺麗にとれそうですね。
(ステレオミニ外部マイク入力も対応)

電源はアルカリ乾電池2本、仕様上は20時間です。
お陰でとても持ちが良いです。
残量を気にしなくて良いので、リハ時なども
安心してサウンドTESTできます。
 
筆者の場合は、主に音楽物のビデオ収録でホールにて使用しています。
通常は天吊りマイクをメインにしますが、天吊りに不具合があった時の
バックアップ・天吊りマイク音声が元々悪い現場・天吊り無い会場
・アンビエンスマイク(エアーマイク)と言った用途で収録しています。
H2nのマイクは殆どMSマイクで録音しています。
MS-RAWモードで録音すると DTMソフトやEDIUSでVSTプラグインから
ステレオ幅を後から調整も可能です。
逆にモノラル設定もできたりするため、簡易ナレーション録りにも使えます。
H2nのMSマイクはノイマン「SM69」をリファレンスとして開発したと言うだけ
あり中々のものです。当然本物のような音では無いですがー
お値段考えたら十分なクオリティーです!
文面でレビューしてもそんなに伝わるものでもないのでー
SAMPLE Vを制作してみました。
お手軽にこれだけ録れていたら十分かと思います。
是非、YouTubeにてご視聴ください。
イヤモニやヘッドホン・BOSE Companion 2など推奨(笑) 
 
■サックス四重奏「宝島」  演奏者まで4m程度 やや右側設置
■サックス四重奏「宝島」  HDR-FX1 カメラマイク マルチでカメラが足りずFX1です(笑)
■ギター演奏  コンサートでアンビエンスマイクとして収録
 
さていかがでしたでしょうか?
レビュー②では他ジャンルの収録音源も公開します!

SONY MDR-7506 イヤーパッド交換

2019年10月28日 | オーディオ
このほど、MDR-7506のパッドが老朽化したのでー
交換してみました!
イヤーパッドのお値段はー
1個 1100円(税込)です。
品番:211566803

交換方法は、古いパッドを引っ張って取り外して
新しいイヤーパッドを片側から溝に丁寧に
はめ込んでいきます。
しっかりとはめ込んだ部分を押さえて
最後まで溝に入れていくのは、力加減が
分からなくて最初は難しかったです。
片側をがんばって交換するとー
慣れるので、落ち着いて丁寧に交換しましょう!
ヘッドホン本体内ハウジングは、綺麗でした。
ウレタンリングも交換できるようです。
想定通り痛んで無かったのでこちらは未購入・未交換です。

取り外したイヤーパッドですが、ボロボロと剥がれてきます。
私は、大事に丁寧に使用してましたが、購入から3年半程度使用して
このような状態に劣化しました。

主な用途は、音楽物の収録時モニターと編集時のミックスダウン時に
使用しています。基本的に編集時はBOSEでSP出しがメインです。
なんとなくフラットで比較したい時なんかに7506でモニターしてます。
でも収録中の本番はー
SUREのイヤモニ派です(笑)
綺麗なヘッドホンになりました♪
これで気持ち良くモニタリングできます!
■百均のタッパーが、良いケースになります(笑)
今年発売したMDR-M1STも気になるところですがー
お値段3万円代と手軽には…と言った感じですね。
どうやらイヤーパッドはー
老化しずらそうな感じの
タイプのようなぁ

BOSE MediaMate II 分解修理 はじめてのエッジ交換

2019年09月05日 | オーディオ
2005年から使用しているPC用スピーカー BOSE MediaMate IIが
このほど、故障しダメもとで分解して修理しました。
故障症状は、1年くらい前から多少出てましたが、最近は低音量でも
大分ひどくなり低域から常ねビリビリと割れ音が出てました。
古い物なので、そろそろダメかなと思いましたが、捨てる前に開けて
ダメだったら捨てようと思い分解してみました。
本機の分解は、裏の入力RCA端子の付近にネジ1本(端子付近固定)のみで
マイナスドライバーで無理やりこじ開けるしか方法がありません。
中々分解に苦労しました。
意外と中は詰まってました。簡単に分解できると良かったのですがー
分解するとスピーカーのエッジが裂けていました。
ネットで調べると交換すると直る情報が1件だけ実例が確認できたので
早速、補修用エッジを、取り寄せて張替えに挑戦してみました。
スピーカーエッジは、通販でスピーカ関係のパーツを、取り扱っている所から
適合しそうなサイズ購入しました。
その他、張替え用に接着剤を用意しました。
トータルで1000円以下です。
セメダイン スーパーXGを、使用しました。
修理手順は、エッジ上に貼り付けてある厚紙みたいな物(再利用します)を取外した後
老化したエッジを慎重に取外します。
取外し後は、接着剤を、新しいエッジやコーン側に塗って貼り合わせます。
初めての作業だったので、簡単では無かったです。
一番大変だったのはケース分解ですが(笑)
正しいエッジの貼り方は、中側のエッジを、コーン裏側に貼り付けるようですが
多少サイズが小さい感じでしたので、このように貼り付けています。
破れて再購入も手間だったのでー
L側のSPも時間の問題かと思いますので、次回補修する際は
予備も購入して正しい貼り付けに挑戦してみたいと思います。
 
接着後は念の為、この状態で1日乾燥させました。
組み込み前に音出しして、動作確認し組み込みます。
組み込み前の出音は、密封されてないのでー
仕様上低音が殆んど出ません。
外装は、ご覧のよにこじ開けるしかない本機ですので、残念な形となります。
ただ、PCモニターの横に配置するので、そこまで気にはならなかったです。
組み込み後の出音ですが、L側と比べると多少、低域が落ちたくらいで
割れも無くなり、普通に聴くのには問題ないレベルになりました。
 
BOSE MediaMate II 当時14000円程度かけて購入した記憶があります。
私が購入した初めてのBOSE商品です。今では、少し大きいのまで所有していますが
当時、初めて聴いた時の感動は今でも忘れないSPです。
 
厳密には名前が違ってシリーズ違いますが「MediaMate II 」「Companion 2 series II」
Companion 2 series Ⅲ」を、似たような価格帯と機種として3シリーズと位置付けています。
気に入っているので「Companion 2 series II」3台「Ⅲ」1台愛用しています。
一番のお気に入りはⅡです。編集用PCのモニターSPとして使用してます。
Ⅲは、リビングのテレビで常時音出ししてますが、一番微妙かと思います。
しかし手軽にBOSEサウンドを楽しむには最適なシリーズかと思います。
この辺りは、また別記事でお話しできればと考えています。
Ⅳ出たら買うでしょうねー
 
今回、初めてスピーカ修理としてエッジ交換しましたが、
結果的に1000円で修理できてお別れしなくて済んだ為
とても良かったです!