北山・京の鄙の里・田舎暮らし

北山、京の北に拡がる山々、その山里での生活を楽しんでいます。

京北伝統の味「藁納豆」

2006-04-03 21:58:58 | 美味
友人から納豆を頂きました.写真のようにこの納豆は昔からの方法で作られたものです.我が郷では昔から各家庭で、大豆を煮て、藁苞に包み込み、叺(かます)につめて籾殻の中に入れて発酵させる、という手法で納豆が作られていました.冬も近づく頃、大きな釜で大豆を煮て、藁に包み込んでいたおふくろの姿を思い出します.お正月の三が日は雑煮でなく、囲炉裏で餅を焼きこの納豆をくるんだでっか~い「納豆餅」を食べたものです.

ここ京北は古くから納豆の地.常照皇寺のそばの山国陵に眠られる光厳天皇の時代からの伝統食で、各家庭で作られてましたが最近はそうでもないようです.ただ中年以上の人には幼い頃からその味は身にしみています.かく言う私の舌にもその味は忘れられません.

今日はこの納豆に、からし、だけいれて美味しく頂きました.卵や薬味をいっぱい入れて食べるのはダメ( ^_') 納豆本来の味を味わえません.塩を少し入れるだけというのが本来の食べ方、という人もいます.まあ、讃岐うどんは醤油だけで、というところでしょうか.

この味の違いは何だろう?ひと味もふた味も違う!この美味しい納豆を持ってきてくれた友人によると納豆菌を発酵させる為の保温にいろいろ工夫をしているとの事.しかしこういった本物の味を食した夕食は贅沢な気分であります.パリのサンラザール駅前のレストランで食べたオマール・ムール貝・生牡蠣、先日の鯖寿司、そして今日の藁納豆(^.^)

山国隊(山國隊)東征と水戸納豆、常照皇寺、納豆餅、、、、いろいろ話題はいっぱいであるのですが.



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