New Englandのあれこれ

北米東海岸の街ボストンを中心に、ニューイングランドの素敵を写真でご紹介します。

ポット料理の作り方と始まり

2014-02-23 16:46:09 | グルメ
現在のアメリカの始まりと言われるイギリスからの移民、プリグリムが
マサチューセッツ州プリマスに降り立った時、彼等は銃を持ち、鉄のを使っていました。

しかし、農耕の技術は持ち合わせていませんでした。

昨日ご紹介した、ネィティブアメリカンはその頃、ようやく移動農法を身に付けたところでした。

野菜の基本は、常にセットで育てられまた"黄金の三姉妹"。コーン、インゲン、そしてカボチャ。
そうすれば、コーンはインゲンの蔦をからませてやれ、それがコーンには茎の補強となるから。
カボチャはインゲンとコーンの根を地表からつつみ、温度や湿度を調整してくれるから。

調理方法はシンプル。
厳しく長い冬を生き残るために、彼らの食事は、いつも火にかけ続けられたポットで作られていました。

採れた物からポットに入れる。
ポットは変わらずそこに在り、新鮮な食物が魚肉野菜、その時々に煮込まれたのです。
そして、この調理方法がプリグリムに伝わり、ニューイングランド料理の基本となりました。

そこで本日は、先日ご紹介したコーンドビーフの、仲間料理をご紹介します。

まず、お馴染みのブリュスケットです。

お鍋に入れて、お肉に水がかぶるまで入れます。


コショウつぶ 18こ

クローブ8こ

塩小さじ1@水1L

強火にかけます。

沸騰したら火を弱火にし、4時間程煮込みます。

お肉に串が通るくらい柔らかくなったら、鍋から取り出します。

鍋の残り汁を味見し、塩辛ければ水を足し、野菜を適宜入れ、煮込みます。

まずは人参

ジャガイモ

玉ねぎ

大根

ブロッコリー

入れる野菜は何でもありですが、キャベツだけは欠かせません。
しかも、4分割の丸一個!伝統です。

野菜が煮えたら

出来上がり!



世界一ネィティブアメリカン資料館

2014-02-22 17:18:16 | 観光
本日は、なんと、世界最大規模のネィティブアメリカン博物館!
The Mashantucket Pequot Museum & Research Center のご紹介です。

ちなみにですが、"インディアン"という呼称は差別的であるという理由から、現在ではネィティブアメリカンと呼ばれています。

で、博物館の名前ですが、これ、どう発音するのか、全くわからないです。。


このエリア一帯がPequot族の自治区~リザベーション~となっていて、連邦政府によって守られています。

広大な森を守りながら、文化の継承を行う一方で、カジノ経営で収益を得ることで、経済的な自立を促されています。

リザベーションの全体ジオラマ

この広大な敷地に突然現れる、巨大なカジノホテルリゾート。
こことMGMの2軒並びであるから、本当に派手やかで、人も車も溢れています。




で、本題の博物館ですが、楽しかった。
まずは地下のアイスエイジ時代へ。


ネィティブアメリカンは文字を持たかったので、伝説や神話が口伝で受け継がれています。

中では、4種族の語り部によって、それぞれの物語が語られます。

そのお話の一つ、神が火葬を望んだために、西から火を取ってきたカエルの話。

その他にも、祭りの装束などが展示されています。

中でも圧巻だったのが、種族の居住地の再現です。

規模が大きく、異空間に迷い込んだ様な気持ちになりました。



どの展示の造形物も見事な出来栄えて、今までに見たどの博物館よりも手を掛けた作りになっていて、感動致しました。

今にも動き出しそうな人や動物。思わず香って見たくなる花。
それだけに、実際に彼らの居住地に観光で訪れている様な、そんな錯覚を起こしてしまいます。



ホームページには、3時間は余裕を持って来て下さい、と書かれていましたが、今回の見学は4時間かけて、ほぼ半分しか見られませんでした。。とほほ。
再訪します!

行かれる方!グルーポンの割引きがお得です。

最後に、チョット可愛いPequot族の消防署をご紹介。



魚料理のベイクド ブルーフィッシュ

2014-02-20 15:18:41 | グルメ
本日は、簡単で、チョット豪華な印象のニューイングランド料理、
Baked Bluefishをご紹介します。

ブルーフィッシュとは、ムツ科の青魚で、米国大西洋で採れる(つまり、東海岸特産品)、脂分の多めの、鯖に似たお魚です。
採れる時期も短く、足が早いのでさっさと調理するに限りまする。

お馴染みのNew Deal Fishへお買い物。
こちらがブルーフィッシュ

さばいてもらい、オーブンディッシュへ

塩コショウします。

因みに皮はこんな感じ。

馴染ませたら、バターを載せます。

レモンの輪切りも。

ここに、ハーブ🌿を乗せるのですが、
タラゴン、ファンネル、パセリなどのフレッシュハーブか、イタリアンハーブなどのドライでもOKです。

今回は、タラゴンとレモンペッパーで合わせています。

そこに、レモン汁をかけます。

ホイルでカバーして、176度で20分程オーブンに入れます。

出来上がりは、こんな感じでした。



おいしかった~。






マ-ク・ウォルバーグのお店

2014-02-19 16:12:29 | 日記
ボストンの西側に、
Hinghamという海沿いの街があります。
因みに寒さはこんな感じでした。

この街の、小さなショッピングセンターの人気店、Wahlburgsへ行って来ました。

このお店は、なんと、あの"テッド"の
マーク•ウォルバーグの運営する、ハンバーガーショップなのです。

ウォルバーグ家は9人兄妹の大家族。
ボストンの隣街Dorchester で育ち、兄弟のドニーが、ニューキッズ•オン•ザ•ブロックのオーディションに受かった事で、家族の人生の流れが変わっていくという、アメリカンドリームを経験した家族です。

そのドニーとマークが協力して、ウォルバーグ家の長男でシェフのポールに、母のレシピを使った店を持たせ、成功させる!というリアリティ番組を制作し、大ヒット。
お店も大繁盛でした。

入口を入ると、左右に店内が分かれていて、左手は、通常のレストラン形式で、

右手は、ファーストフード形式。

メニューの内容は同じなので、観光地らしい雰囲気を味わえる、右手のセクションをお勧めします。

まずは入口でどちらに行くか伝えます。
お店の人は皆、素晴らしい気配りで驚きます。そのうえ明るくて感じがいいです。

次に、カウンターで注文です。
メニューには、ウォルバーグ家に迎えられたような気分にさせる一言が。
"二段重ね。うちの近所の友達の家みたいな。"や、''三段重ね。僕達が育った家のような。"


天井には、マークの出演した映画の名前がデザインされています。

壁にはポスター。

注文したのはこちら。



普段から、アメリカの食事は美味しくないもの、と思っています。特にバーカー類は。
ところが。。。
おいしかった~。




「風立ちぬ」"The Wind Rises"

2014-02-12 19:34:35 | 映画
「風立ちぬ」を観にBrattle Theaterに来ています。(きも~ち、ネタバレあります。)


平日の夜で、しかも、今からストームがやって来るボストンですが、驚くばかりの人!

本日は、一回限りのスペシャル上映だった為、200人のみが中に入ることが出来ました。多分、全体の半分くらいだっと思います。

自身も1時間以上並びましたが、その間の周囲の興奮は面白かったです。

好きなラピュタのセリフを日本語で言うとか、かなり高度な遊び方‼︎

このイベントは、この二人の力で実現しました。観客に、この作品の話をSNSを使って広めてくれ!と呼びかけていました。なんとかアメリカで上映されるように、と、強く願っているようです。
観客からは大喝采!

観客の反応に日本と違いがあり、面白かったです。始めから終わりまで、とにかく笑いが絶えません。

特に、黒沢さんとカストルプは大人気で、登場する度に笑いが起きました。

笑いどころが気になったので、少しキーワードをあげてみます。
婚姻の口上、シケモク、サラダ、ドイツのエンジニア、恋の告白。

中でも、二郎と菜穂子の紙飛行機のやりとりは、劇場全体が幸せな笑いに包まれて、不思議な幸福感に満たされました。

上映終了後、席を立つ人はなかなかいず、劇場側が、申し訳なさそうに終了を促していました。