暁の雲(平安語調平成日誌)

花をめで 鳥をうらやみ 霞をあはれびつつ
露をかなしぶこころ ここに記す
秋の月を見るに 暁の雲に会へるがごとし

あいなだのみの皐月空

2011-05-19 | 樹木・植物・動物・有職故実

皐月八日 東の空 少し明かりて

品品しき(しなじなしき)薄色の空・・・澄み渡る五月の風さえ吹いて

白鳥の 羽根を広げたるやふなる巻雲ありて ひねもす 空 眺めやるに・・・

白妙の薄衣(うすぎぬ)

落ち行く天の羽衣(あまのはごろも)

日に染まる天蓋(てんがい)

どれもどれも 霞(かすみ)を掃き散らかしたるやうなれど

かやふなる空に棲み(すみ)
瞋恚(しんい:怒り恨み)の報い さらになければ・・・
われは・・・国土の衆生ならず・・・業(ごう)尽きにけり・・・
とは 思はむや?