ホップ ステップ ジャンプ

喜びも悲しみも感じるままに~。

ようこそ~Minoru君

2011年09月17日 | つれづれに
秋の花(木立朝鮮朝顔 &萩の花)


Minoru君が泊りがけで見えました。
朝、早く家を出てきたので、鎌倉に着いたのは朝の9時半。
少し早すぎます。

今いうところの養護院で育ったMinoru君は、頑張って生きています。
実際の父親とは会ったことがないようです。

母親に東京に連れて来られて、立川の孤児院に預けられてからは、母親と過ごす時間はなかったようです。
そのお母さんは再婚なさって、でも体が弱かったのでしょうか、かなり前に亡くならって仕舞われました。

頭の良い人ですから、環境がこれまでひどくなかったら、かなり伸びたのではないかと思いますが、寂しさや人生の理不尽さと戦う毎日は、与えられた事に打ち込む余裕を与えなかったように思います。

どのような境遇でも、それに打ち勝って自分を延ばす人はいるでしょうが、抱えた問題が深刻であったら、そちらの問題を解決するのにエネルギーを取られて、人並みの成長が阻まれてしまいます。

Minoru君を見ると、親がいなかったことが気の毒なのではなく、自分の境遇がどのようなもので、何故、孤児院で生活しなければならないかの説明がないまま、孤児院での生活を余儀なくされた所にあります。

紆余曲折の結果、今では落ち着いているものの、薬が手放せない毎日です。

年相応の仕事に着くことができないままの現実を思うと、成長する段階で精神面で静かな暮らしが与えられなかったことが、大きな影をおとすことになったのだと思います。

(親がちゃんと居るから良いのでなく、二親そろっていても、子供に安定した生活をさせてあげることが出来ないと、同じような現象になります…)

Minoru君の好きな食べ物を 用意して待っていてくれる親がいませんから、せめても、好きな物を用意してゆっくりして行ってもらうことにしました。