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洗濯

2006-03-03 21:30:29 | Weblog
さいしょにつきあった人と、いっしょに住んでいる時、
ぼくは数えるほどしか洗濯をしなかった。
洗濯どころか、料理も掃除もあんまししなかったな。

いろんなことがあって、たくさん悩んで、お互いに恋人ができて五年目に別れた。

次に付き合った人と、いっしょに暮らしだしたすぐくらいの時に、
ぼくが洗濯をしたら、すっごく怒られた。
乾燥機を使うのがはじめてだったんだけど、
間違えて彼が大事にして買ったばかりの、どこかの高いブランドのTシャツを、
乾燥機にいれちゃったもんだから、縮んでしまったのだ。
それから半年あまりして別れるまでの間に、何回も洗濯はしたけれど、
いつもその時に感じた気持ちがちくちく気持ちを突いてきた。

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昨日の晩から、しゅうの前でぼくはとっても凹んでしまって、自分でもどうしようもない感じになってた。
そもそもお互いの過去についてへんな触れ方をして、ぼくが動揺して、つい大げさな物言いをしてしまったことが彼をとても傷つけてしまったのだ。
泣いてる彼の姿がいつまでも目に焼き付いちゃって、悪いことをした悪いことをした、ってそればっかループしてた。

家に帰って、風呂に入って、布団に入っても眠れなくって、
けっきょく朝になるのを待って、ぼくはコインランドリーに出かけた。
たまってる洗濯物を片付けたら、気持ちも切り替えることが出来るかなーと思ったの。

でも、いつもならグルグルまわってる洗濯物を見てたら気持ちも自然に浮き立ったのに、
今日ばっかりはいくら見つめ続けても変わらなかった。
しょうがないからトボトボ家に帰った。


しゅうは、寝ぼけた目をこすりながら「ゴメンね、いっしょに行けなくて」と云った。
ぼくは「ううん」とだけ答えた。


日が暮れた頃に、
仕事場の窓から、外をぼんやり眺めながら、しゅうのことを考えた。

しゅうは、コインランドリーにぼくといっしょに行くことを、すごくいいデートだと思ってるふしがある。
時々、思い出したように「行こうよ、ランドリー」ってうれしそうにいうんだ。

ぼくは、今朝、彼から大事なデートの機会を一個、奪ってしまったんだなあ。
そう思うと、なんだかとっても悲しくなって、ゴメンと心の中であやまった。

明日会う時には、笑えるといいなあ。