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おでん

2006-01-25 17:15:37 | Weblog
仕事中なんだけど、若いスタッフたちが
ぼくのデスクで仕事をしてるので、追い出されて来ましたw
なんてひどいねー。
最近は若いスタッフたちの働きっぷりがすこぶるなの。
うれしいなー。たよりにしてますよー。


若いといえば、今日ジムでつくづく鏡に映る自分の顔を見て、
「年とったー!!」とおもったよ。
肌のシズル感がねー。いい感じ。フン
年をとるのはわるくない。ちょっとさみしいけど、おもしろい。


昨日の夜、ホントに美しいものを恋人といっしょに見た。

夜中というか朝方に、急におでんが食べたくなって、
外に出て、ファミマに行った。
うちの近くのファミマのおでんはおいしいんだ。
じゃがいもと、
たまごと、
ソーセージと、
なんだあれ、さつま揚げみたいなの。

それで、はよ食べよとおもってさ、家に向かって歩いてたら、
いつも朝飯を買いに行くパン屋の、
閉まったシャッターの前に、
おばあさんがヘナヘナって感じで座り込んでるの。

「えーうわーっどーしたの!?」と思って、駆け寄って話してたら、
なんか杖を持ってなくて歩けなくて、
となりの蔵にものをとりに行こうとしてるんだっていう。
でも蔵なんてないし、あ、もしかしたら蔵って名前の人が、
その辺に住んでるのかなあ、そこのおばあちゃんなのかなあと思って、
探せども、ない。
で、んー困ったなーと戻って来たら、
女の子と男の子のカップルが、やっぱりおばあちゃんにいろいろ訊いてるの。
顔を覗き込むように。

おばあちゃんの喋る言葉は、どこの方言かなあ、かなり聞き取りにくいの。
でも根気よく訊いてる二人。
そのうち、男の子の方が、自分の着ていたジャケットをおばあちゃんに着せたんだ。

なんかぼくは涙が出そうになったよ。
結局、通りがかりのおにいさんが、
たぶん、ここのパン屋さんのおばあちゃんじゃないかなと教えてくれて、
それがピッタシカンカンで、晴れてみんなそれぞれの帰途についたんだけど。

ぼくは恋人と二人っきりになったら、ホントに泣いちゃった。
悲しい涙なのか、
うれしい涙なのか、
よくわからなかったけど、
もうとにかく今思いだしてもその情景は、
ひどい寒さといっしょに、モノスゴく目に焼き付いたよ。


おばあちゃんの目にはそういえば涙が光ってたな。
おばあちゃんはなんであんなに悲しそうだったんだろう。
おばあちゃんは本当に悲しかったのかな?
それにしてもおばあちゃんの蔵はどこにいっちゃったんだろう。
そこには誰がいたんだろう。
ぼくらはどうして、おばあちゃんの言ってる事を理解出来ないんだろう。
なんて怠慢だろ。なんてもどかしいんでしょう。

でもね、恋人は言った。
「おでん買いに来て良かったね」

ぼくもほんとにそう思った。
出て来てよかったな。
この朝の事はきっとずーっと忘れないな。
ぼくは、そう思うよ。

おでんは少々、冷めていたのだけれど、
とてもおいしかった。