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ちうくらいのしあわせ

レシピの覚え書きと、育児日記。
レシピの分量等は変わることがあります。

四谷・坂本屋のカステラ

2010-06-07 22:07:06 | 買うおやつ
少し前に買ったお菓子のご紹介。

私が知っているだけで、東京四ッ谷には有名なお菓子が2つあります。

ひとつは「わかば」のたいやき。

近年は薄めの皮にあっさりとろり餡の、「たいやきやゆい」が私のたいやき欲を満たしてくれるので行くことも少なくなりましたが、お店まで歩いていけた大学時代はほんとによく行ってました。イートインできる氷もおいしかったし。
しっかり炊かれたコクのある餡が好きな人は、ここはおススメ。塩が効いていて、黒砂糖が使われてるんじゃないかなという風味の餡です。
あと、皮の香ばしさは抜きん出ていると思います。お店の開店中、お店のご近所まで良い香りが立ちこめてます、ほんとに。

もうひとつが、わかばのほど近くにある和菓子屋さん、坂本屋さんのカステラ。
こちらのお店も良い香りがします。他にも季節の上生菓子、焼き菓子、薯蕷饅頭などしっかり揃ってて。なんとも守備範囲が広い。

でもここに来たらカステラは外せない。

どうですかこの原材料表示。
ナントカカントカいう、改良材的な糖や油脂を使えば
そういうのを使えば機械でも誰でもどうにかなるものだけど、
そういうものに頼らずしっとりふんわり仕上げるのは、
やっぱりウデと、続いてきた暖簾の力だと思う。



半斤の家庭用(520円)から買えます。
家庭用をくださいって言うと、「切れ端が混ざりますがよろしいでしょうか」と確認されます。

もちろん!
巻き寿司の端っことか、好きです。きゃっ。





こんな風に包んでもらえます。



ビニール袋に入れてかなり持ち歩いたけど、
そんなに崩れない。



防腐剤等は入ってないので、
一週間以内に食べ切りましょう。

ふわふわ。
かつ、昔風に粉がどこぞしっかりしているというか、
なにか懐かしい感じもします。



あー。なつかしおいしい♪

あ、そういえば、パック入りのあんみつも並んでた。確かかなりお手頃な価格で。
ほんとに守備範囲広いお店です。

あ、あと全国発送可能です。詳しくはHPに。
3斤の箱とか届いたら迫力やろな~。

坂本屋

住所:新宿区四ッ谷1-18
電話番号:03-3351-0195
営業時間:月~金;9:30~19:30
     土  ;9:30~18:00
定休日:お彼岸、お節句にあたる日以外の日、祝、第三土曜日  

喜久月のあを梅、ゆず餅

2010-05-23 22:41:45 | 買うおやつ
昨日の日記にちらと書いた話。

川端康成が愛し、中村汀女が「伝統の銘菓句集(絶版)」でそこのお菓子を詠んだというお店に行ってきました。
岡山の翁軒同様、汀女先生がお好みになったものなら間違いないと思って。

場所は谷中墓地近くの言問通り沿い、上野桜木あたり。いいところ。
ググってみると本郷に同名のお店があるそうですが、HPの店舗写真を見た感じ、かなり雰囲気が違います。
むかーしからやってらっしゃる感じの小さなお店で、店内には洗練されたお菓子が少数並んでました。
訊きそびれたけど、販売コーナーの横にテーブル席があったので、そちらでお茶もできる模様。

訪れたときはちょうどご主人が配達に出られるところだったようで、「お母さんー、お客さまです」と奥さんを呼んで対応していただきました。
なんだかとても品のいいご夫婦で、嬉しい買い物でした。
ガラスケースの中のお菓子はどんぴしゃ茶席菓子(?)な感じだったので、たぶん茶の教室なんかに配達にまわっておいでなのだと思う。

そうそう、お茶の教室、どこに通おうかと考えていてかつしがらみのない(笑)方は、いいなと思う和菓子屋さんにお尋ねするのがいいようです。
到来物が多くてそれをお使いになる人もあるとは思うけど、定期的にそれなりの数をしっかり注文してる人は、やっぱり育てる気のある人だと思う。


さて喜久月さんで分けてもらったお菓子。
その日のうちにいただくべき生菓子は、餃子でカロリーをとったあとだったので体のためにぐっと我慢しまして…
こちらのお店いちおしの2点(各126円)を。

まず、中村汀女先生がお詠みになったあを梅。

包み、白地に「あをうめ」と崩し字で書かれているのは、
なんだかとても洒落てる。



清々しい色~



うすーい求肥の中には、なめらかできりっとした白みそあん。
塩気が効いて、うっすら汗ばむように蒸してくる、
梅の季節に合うだろうなというお菓子。
梅の形だけど梅を使ってないあたりも茶気があるというか、
ほんとにお茶っぽいお菓子。

これが126円なんて、なんということ。

こちらゆず餅。

包みから透ける色がとてもきれい。



こちらは柚子の香るしっかり甘い求肥に柚子皮の刻み入り。



抹茶あわせるべきだったなあ。
冷やしてもおいしそう!

あを梅の方が個性が勝っていたけど、これもおいしかったです。
両方とも、雑味のない美しい味でした。

味といいお店の風情と接客といい、ほんと素敵なお店。
あー。また行きたいなあ。干菓子もきれいだったなあ。生菓子も品よかったなあ。近くに住む人が羨ましい。

最近こういうお店に行く度に、よけいなお世話すぎるけど跡取りさんがいらっしゃるかが気になる。
うちの両親くらいのご夫婦だったけど、こういう、なんというか実直なご商売、商品のお店にはいつまでも続いて欲しいなあと思う。


喜久月

住所:東京都台東区谷中 6ー1ー3
電話:03ー3821ー4192
営業時間:9:00~18:00 火曜休

江の電もなか!!!

2010-04-26 23:35:30 | 買うおやつ
ついに!

ついに!

あの!

あの!

憧れのお菓子がうちにいらっしゃった!

扇屋の江の電もなか!!


昨日、湘南に麻雀しにいくという夫におねだりしてしまいました。

「ちっさい電車が欲しいです」と。

了承いただいて、お友達のみなさんにもご協力いただいて、やってまいりました。みなさま、ありがとうございました。

渡されて早速袋から出すと…

包装紙に駅名と名所の図絵が!
ここまでとは!



入りきらない新型車両は別にころんとついてきて。



包装紙をそろそろとはがすと、
ああ、ここも徹底しておいでや。



ちなみに、箱が少し開きかけているのは私のはやる気持ちがそうさせたわけではなく。
もともとそないなってましたん。

ずらりと並ぶ車両。



と、昨日はもう夜も更けていたのでここまで。

一夜明けて今朝、いただくことに。

とりあえずいったん整列。
江ノ島と書いてある反対側には「鎌倉」とあります。



ここで悩む。
車両ごとに餡が違うらしいのだけど、どれがどれだか分からず。
箱の底の原材料名を見て分かるものも一部あったので、
それをヒントにしおりとつきあわせながらしばらくあーでもない、こーでもないと。
これもたぶん遊び方なんだ。

で、やっとどれがどれかあたりがついた所で

まずは江の電。
粒餡+求肥。
最中には「えのでん」と文字が入ってます。



これがあなた。
おいしい。
ベタベタしない甘さの餡、歯切れのいい求肥もこの形状の最中にはあう。

次に新車。新型車両ではなく。
ゆづ(しおりママ)あん。



柚子の香りが豊かで、やっぱりさらっとしていて。
そうそう。皮の焦がし具合もgood。香ばしいです。


江の電もなか、いい意味に予想外にパッケージやアイデアの物珍しさだけでなく、ちゃんとおいしい最中だったのでした。
しゅっとした形も、懐紙の上でも割りやすいし飛び散らないと思うから、電車テーマとか旅テーマの茶会(ない?)とかやって、出したいなあ。
大受けやで。

あ、でももちろんやっぱりこの最中の小箱、ほんとにかわいい。
2番目の写真の新型車両の箱にも見えるように、それぞれの箱に車窓から見える名所、富士山とか江ノ島灯台とかが描かれてるの。
仕事が細かいです。
食べ終わっても並べてムフムフするん

お店もえらく面白いみたいだし、また行ってみたいな。
あと…あと…今度は都電もなかが欲しい(爆)

吾妻堂のようかん

2009-11-14 20:03:25 | 買うおやつ
実家から届いた荷物の中におやつ箱があって。

おかきが山ほど入ってるその下から、兵庫は龍野の、
吾妻堂の練り羊羹が発掘されました。



このようかんも以前書いた翁軒同様、中村汀女さんが紹介なさっていたものらしく。
奇遇なのでこれも日記にしとこうかと。

汀女さんが「沈んださくら色」と表現なさった、品のいい色。



黒文字を入れると、跳ね返してくるような弾力。
充填式の作り方ではない昔ながらの作り方で、底は少し乾かしてあって小城羊羹のような、ちょっとカリッと歯にあたる感じがあります。
甘さはしっかりありますが品よく、風雅と表現したいようなお味。
お客様にお出しすると「これ、吾妻堂のね!」と分かっていただける羊羹です。

くどくない味はなんでかなーと包装紙を見ていると、材料表記に「ささげ」と。

ささげとな!それでかー!
それにしても小豆と違って切腹しない(皮が破れない)ささげで練り羊羹を作るって手間やろなーと、ありがたーくいただくのであります。

あ、お歳暮シーズンは予約販売だそうな。やっぱり大量にはできひんわなあ。

吾妻堂

住所:兵庫県たつの市龍野町下川原52
電話:0791-63-0140
定休日:日曜日 営業時間:9:00~18:00

柚あかり

2009-11-11 21:15:26 | 買うおやつ
昨日の不老餅に続き、翁軒の他のお菓子のことも。

柚あかり



きれいな名前。体をほんとによく表してる名前のように思えました。

柚子の皮を寒天に閉じ込めて、周りを薄氷のように固めたお菓子。

黄昏どき、灯ったぼんぼりのあかりのように、
やわらかに透ける柚子の色。



この柚あかり、茶席用の注文が多いとか。
口に含むとひかえめな甘さと柚子の香りが溶けていくこのお菓子は、確かにお茶によくあいます。

不老餅と柚あかり。
いただいてみて、翁軒のお菓子は余韻がおいしいなと思ったのでした。

ああ、あのお店また行きたいー。


改めて翁軒の住所など。

翁軒
岡山市表町3-6-37
TEL:086-222-5462
定休日:火曜日 営業時間:10:00~19:00