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ちうくらいのしあわせ

レシピの覚え書きと、育児日記。
レシピの分量等は変わることがあります。

翁軒の不老餅

2009-11-10 21:06:54 | 買うおやつ
こたつキター!

敢えて使ってなかったのですが、実家のこたつに入ったらやっぱり気持ちよくて。
こたつ虫になってる私を見て、母が買ってくれました。うきゃっきゃ。

今日届いて、さっそく入っとります。やっぱこたつはいいわあ。


この間岡山っ子キャンディにプッシュした、岡山のお菓子。
9月に岡山に行った際求めて、その感動をメモしてたのをアップしそびれてたのを再編集して改めて。

恋いこがれて1年以上、やっとお会いできた。



岡山の表町商店街の、はずれの方にある老舗、翁軒
お店に入ると、奥には小さな季節の花が生けられ、お菓子のウインドウの中にもさりげない季節感が演出されています。

注文すると、飴色になった戸棚から箱がとり出され、商品が入れられ、丁寧に包まれます。
その間、客はお店の中の椅子に座って待ちます。

そのスローな感じに和んで、お店の方に「このお菓子に憧れていた」と伝えると、話が弾んで。
このお店の岡山銘菓、調布(牛皮をどら焼きの皮の薄いようなので包んだお菓子)を中村汀女さんが俳句になさったことなど教えてもらう。
そういえばその句が入ってる句集、私持ってたと思い出し。

汀女さんが句をしたためた色紙が、お店の壁にあります。
きれいな、瑞々しい表現をなさった汀女さんの字はまた、癖が強いということのない、清らかな字でした。


さて、不老餅。
自宅用の簡単な包装もあるそうだけど、ここは敬意を表して(?)おつかい包み。
写真の6つ入りで840円です。

名前もいいけど、この装いも素敵。
ちっちゃいもん好きとしては、小さなものにこう、
紐がかけられてるあたりが心つかむかいらしさ。



取り出してみます。
白く、ねばりはあるけど、どこまでもふわふわとした手触り。
ふわりとしなだれかかる女性の風情。



口に含めばむにゅむにゅ、すーと溶けていく間に、カリッとくるみがあたり、香ばしい風味が広がる。
楽しい!おいしい!お菓子。

ここのお店のお餅はおいしいんでしょうね。
汀女さんが詠まれた「調布」も、お餅が大事なお菓子。
彼女もこの白さやわらかさに感動なさったのかもと思う。

店舗は駅から遠いけど、お店の近くには観光名所がたくさん。
岡山においで(?)の際にはぜひとも。