河添恵子×エヴァ・ルトコフスカ対談(前編)#14-1 ポーランドの日本学科教授が見た近代日本=明治天皇・黒澤明・川端康成ほか
2019/06/02 に公開
ポーランドの日本関係史研究の第一人者、エヴァ・ルトコフスカ先生をゲストにお招きした今回、ポーランドから見た日本の近代史、明治天皇の偉業、黒澤明監督の映画、日本人があまり知らない日本のお話をお届けいたします!まずは前半!
「ノンフィクション作家・河添恵子」番組一覧:
https://goo.gl/5attTw
<プロフィール>
エヴァ パワシュ=ルトコフスカ(Ewa Pałasz-Rutkowska)
ポーランド・ワルシャワ生まれ ワルシャワ大学日本学科教授
日本史・日本 ポーランド関係史を中心に多くの業績を残す
日本に留学経験もあり、東京大学客員教授(2001年)も務めている
=====================
#14-1
<目次的な!>
・『日本・ポーランド関係史』
エヴァ パワシュ=ルトコフスカ、アンジェイ・タデウシュ ロメル(著)
柴 理子(翻訳)(2009年 / 彩流社)
・ルトコフスカ先生は、何故日本に興味を抱いたのか?
・学生の頃黒澤明の「姿三四郎」を見て、日本のことをもっと知りたいと思い、ワルシャワ大学の日本学科へ進学することにした
・黒澤明(1910年 - 1998年)
日本を代表する映画監督 代表作に『羅生門』『生きる』『七人の侍』など
『姿三四郎』はデビュー作(1943年公開)
・『姿三四郎』(1943年公開)
黒澤明のデビュー作 富田常雄の同名小説の映画化
柔道家・三四郎の戦いと葛藤と恋愛、柔道の哲学を描く
娯楽の少ない戦時下の大衆に受け入られ大ヒットした
・ワルシャワ大学(1816年創立)
ポーランド最大の名門総合大学 学生数は50000人を超える
日本学科はポーランドの日本語・日本文化研究の中心的研究機関
・ルトコフスカ先生がワルシャワ大学の日本学科に入った時のエピソード
・ヴィエスワフ・コタンスキ(1915年 - 2005年)先生との出会い
ワルシャワ大学日本学科主任・名誉教授
古事記や日本の研究を続けたポーランドにおける日本学の父
・ポーランドにおける日本研究
・梅田良忠(1900年 - 1961年)
戦前ポーランドへ留学 ワルシャワ大学の講師となる
日本語と日本文学を教える(コタンスキ教授はその生徒)
戦後は日本の大学でポーランド文化を教えていたという
・2019年は日本とポーランドの国交樹立100周年
ポーランドの日本研究も100年と言ってよいと思います
・コタンスキ先生は、古事記の翻訳もされたが、数多くの神様の名前も全て覚えていた
・コタンスキ先生が明治大学で講演した時には、日本の専門家を驚かせた
・ルトコフスカ先生、日本留学時代
・代々木上原と川越(埼玉県)に下宿していた
・夏は暑くて冬は暑かった下宿の思い出
・日本の偉人で誰に影響を受けたか?
・明治天皇(1852年 - 1912年)第122代天皇
・日本の大事な人、明治天皇
・日本の近代化の過程にとても大事な役割を果たしたと思います
・※明治天皇は14歳で皇位に即いた
・『明治天皇 〜近代化を果たした日本の支配者像〜』
エヴァ パワシュ=ルトコフスカ(2012年 ポーランド語)
「Cesarz Meiji (1852-1912). Wizerunek władcy w modernizowanej Japonii」/ Ewa Pałasz-Rutkowska
・『明治天皇紀』
大正天皇勅旨を奉じて宮内省が編修した明治天皇の伝記 本紀250巻と画巻1巻から成る(昭和8年完成)
明治百年記念事業の一環として1968年以降 全12巻に編纂したバージョンが刊行された
・明治神宮の方、宮内庁の方のお力は多大にお借りした
・明治天皇の御製(和歌)は十万首
・明治天皇の歌は大きな特徴
・孝明天皇(明治天皇の父)の墓前まで行ったエピソード
陵(みささぎ=天皇のお墓)は京都市東山区の泉涌寺内にある
後月輪東山陵に治定されている
・『影武者』(1980年)
黒澤明晩年の名作 武田信玄の影武者を仲代達矢が演じた
コッポラ監督とルーカス監督が共同出資して製作が実現した
第33回カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞
・世界のクロサワから日本を学ぶ
・ポーランドのタクシー運転手もクロサワ好きだった
・アンジェイ・ワイダ(1926年 - 2016年)
ポーランドを代表する映画監督 北斎の浮世絵に感銘を受け芸術を志す
代表作に『地下水道』『灰とダイヤモンド』『カティンの森』など
・2016年5月 ワイダ監督に取材した河添恵子
・映画が世界の入り口
・日本語・漢字に馴染む傾向があるポーランド人
・非漢字圏で国費で日本語を学んでいる人数はポーランドが1番多い
・日本語は柔らかく美しく優しい(中国語やベトナム語に比べても)
<質問コーナー>
Q. 日本のどういうところが面白いですか?
Q. ポーランド人と日本人の違いは何ですか?
Q.日本の好きな作家・・・明治時代を描いた司馬遼太郎、夏目漱石、大好きなのは川端康成「雪国」
Q.ワルシャワ大学日本学科学生の面白い研究
武田上杉の長篠の戦い、赤穂四十七士、伊藤博文と山県有朋 etc…
#ポーランド #明治天皇 #黒澤明
=====================
#14-1
収録:2019年3月28日 時間:46分
ノンフィクション作家、河添恵子さんの番組が林原チャンネルで配信中!中国問題の専門家として知られる河添さんの、実はそれだけじゃ無い!本当の姿をお届けします。
「中国のことは好きでも嫌いでもなく、私はただ、ありのままの中国を見ているだけ・・・」
決してブレることなく燃え上がる、この世界をありのままに見る、ノンフィクション作家としての河添恵子魂をどうぞキャッチしてください!
「ノンフィクション作家・河添恵子」番組一覧:
https://goo.gl/5attTw
河添恵子先生宛へのメール:info@hayashibara-ch.jp
<プロフィール>
河添恵子(Keiko Kawasoe)
ノンフィクション作家。1963年千葉県松戸市生まれ。
名古屋市立女子短期大学卒業後、1986年より北京外国語学院、1987年より遼寧師範大学(大連)へ留学。1994年に作家活動をスタート。
「トランプが中国の夢を終わらせる」(ワニブックス・2017年)ほか著書多数。
「世界の子どもたちは今」「アジアの小学生」シリーズなどの、小中学生用の図鑑(学研)も、ぜひお手に取ってみて下さい(図書館にあるはず!)。
河添恵子著書一覧(Amazon):https://goo.gl/UdpASJ
製作・著作:林原チャンネル
2019/06/02 に公開
ポーランドの日本関係史研究の第一人者、エヴァ・ルトコフスカ先生をゲストにお招きした今回、ポーランドから見た日本の近代史、明治天皇の偉業、黒澤明監督の映画、日本人があまり知らない日本のお話をお届けいたします!まずは前半!
「ノンフィクション作家・河添恵子」番組一覧:
https://goo.gl/5attTw
<プロフィール>
エヴァ パワシュ=ルトコフスカ(Ewa Pałasz-Rutkowska)
ポーランド・ワルシャワ生まれ ワルシャワ大学日本学科教授
日本史・日本 ポーランド関係史を中心に多くの業績を残す
日本に留学経験もあり、東京大学客員教授(2001年)も務めている
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#14-1
<目次的な!>
・『日本・ポーランド関係史』
エヴァ パワシュ=ルトコフスカ、アンジェイ・タデウシュ ロメル(著)
柴 理子(翻訳)(2009年 / 彩流社)
・ルトコフスカ先生は、何故日本に興味を抱いたのか?
・学生の頃黒澤明の「姿三四郎」を見て、日本のことをもっと知りたいと思い、ワルシャワ大学の日本学科へ進学することにした
・黒澤明(1910年 - 1998年)
日本を代表する映画監督 代表作に『羅生門』『生きる』『七人の侍』など
『姿三四郎』はデビュー作(1943年公開)
・『姿三四郎』(1943年公開)
黒澤明のデビュー作 富田常雄の同名小説の映画化
柔道家・三四郎の戦いと葛藤と恋愛、柔道の哲学を描く
娯楽の少ない戦時下の大衆に受け入られ大ヒットした
・ワルシャワ大学(1816年創立)
ポーランド最大の名門総合大学 学生数は50000人を超える
日本学科はポーランドの日本語・日本文化研究の中心的研究機関
・ルトコフスカ先生がワルシャワ大学の日本学科に入った時のエピソード
・ヴィエスワフ・コタンスキ(1915年 - 2005年)先生との出会い
ワルシャワ大学日本学科主任・名誉教授
古事記や日本の研究を続けたポーランドにおける日本学の父
・ポーランドにおける日本研究
・梅田良忠(1900年 - 1961年)
戦前ポーランドへ留学 ワルシャワ大学の講師となる
日本語と日本文学を教える(コタンスキ教授はその生徒)
戦後は日本の大学でポーランド文化を教えていたという
・2019年は日本とポーランドの国交樹立100周年
ポーランドの日本研究も100年と言ってよいと思います
・コタンスキ先生は、古事記の翻訳もされたが、数多くの神様の名前も全て覚えていた
・コタンスキ先生が明治大学で講演した時には、日本の専門家を驚かせた
・ルトコフスカ先生、日本留学時代
・代々木上原と川越(埼玉県)に下宿していた
・夏は暑くて冬は暑かった下宿の思い出
・日本の偉人で誰に影響を受けたか?
・明治天皇(1852年 - 1912年)第122代天皇
・日本の大事な人、明治天皇
・日本の近代化の過程にとても大事な役割を果たしたと思います
・※明治天皇は14歳で皇位に即いた
・『明治天皇 〜近代化を果たした日本の支配者像〜』
エヴァ パワシュ=ルトコフスカ(2012年 ポーランド語)
「Cesarz Meiji (1852-1912). Wizerunek władcy w modernizowanej Japonii」/ Ewa Pałasz-Rutkowska
・『明治天皇紀』
大正天皇勅旨を奉じて宮内省が編修した明治天皇の伝記 本紀250巻と画巻1巻から成る(昭和8年完成)
明治百年記念事業の一環として1968年以降 全12巻に編纂したバージョンが刊行された
・明治神宮の方、宮内庁の方のお力は多大にお借りした
・明治天皇の御製(和歌)は十万首
・明治天皇の歌は大きな特徴
・孝明天皇(明治天皇の父)の墓前まで行ったエピソード
陵(みささぎ=天皇のお墓)は京都市東山区の泉涌寺内にある
後月輪東山陵に治定されている
・『影武者』(1980年)
黒澤明晩年の名作 武田信玄の影武者を仲代達矢が演じた
コッポラ監督とルーカス監督が共同出資して製作が実現した
第33回カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞
・世界のクロサワから日本を学ぶ
・ポーランドのタクシー運転手もクロサワ好きだった
・アンジェイ・ワイダ(1926年 - 2016年)
ポーランドを代表する映画監督 北斎の浮世絵に感銘を受け芸術を志す
代表作に『地下水道』『灰とダイヤモンド』『カティンの森』など
・2016年5月 ワイダ監督に取材した河添恵子
・映画が世界の入り口
・日本語・漢字に馴染む傾向があるポーランド人
・非漢字圏で国費で日本語を学んでいる人数はポーランドが1番多い
・日本語は柔らかく美しく優しい(中国語やベトナム語に比べても)
<質問コーナー>
Q. 日本のどういうところが面白いですか?
Q. ポーランド人と日本人の違いは何ですか?
Q.日本の好きな作家・・・明治時代を描いた司馬遼太郎、夏目漱石、大好きなのは川端康成「雪国」
Q.ワルシャワ大学日本学科学生の面白い研究
武田上杉の長篠の戦い、赤穂四十七士、伊藤博文と山県有朋 etc…
#ポーランド #明治天皇 #黒澤明
=====================
#14-1
収録:2019年3月28日 時間:46分
ノンフィクション作家、河添恵子さんの番組が林原チャンネルで配信中!中国問題の専門家として知られる河添さんの、実はそれだけじゃ無い!本当の姿をお届けします。
「中国のことは好きでも嫌いでもなく、私はただ、ありのままの中国を見ているだけ・・・」
決してブレることなく燃え上がる、この世界をありのままに見る、ノンフィクション作家としての河添恵子魂をどうぞキャッチしてください!
「ノンフィクション作家・河添恵子」番組一覧:
https://goo.gl/5attTw
河添恵子先生宛へのメール:info@hayashibara-ch.jp
<プロフィール>
河添恵子(Keiko Kawasoe)
ノンフィクション作家。1963年千葉県松戸市生まれ。
名古屋市立女子短期大学卒業後、1986年より北京外国語学院、1987年より遼寧師範大学(大連)へ留学。1994年に作家活動をスタート。
「トランプが中国の夢を終わらせる」(ワニブックス・2017年)ほか著書多数。
「世界の子どもたちは今」「アジアの小学生」シリーズなどの、小中学生用の図鑑(学研)も、ぜひお手に取ってみて下さい(図書館にあるはず!)。
河添恵子著書一覧(Amazon):https://goo.gl/UdpASJ
製作・著作:林原チャンネル