2007 Movies Best10

昨年私が劇場で観た作品数は年初の目標通り60本。
というわけで、
今回は私の独断と偏見に基づく映画ベスト10をお届けします。
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10.サッド・ヴァケイション
青山真二の北九州サーガ完結編。
憎しみさえ包み込んでしまう母性の大きさが印象的。
ここまで前向きな結末になろうとは!!

9.インランド・エンパイア
デヴィッド・リンチが好き放題に撮った難解作。
ハマる人続出ですが、不意をついて出てくる
顔面どアップシーンのあまりのコワさに泣きそうになります。

8.ボーン・アルティメイタム
マット・デイモンの代表作になったアクションムービー三部作完結編。
失速していくシリーズが多い中、
緊張感を損ねる事なくほぼ完璧に近い仕上げ。

7.天然コケッコー
山下敦弘があえて真正面から撮り切った
くらもちふさこ原作の青春映画。
美しい風景や夏帆のみずみずしさが
そのままフィルムに刻まれてます。

6.主人公は僕だった
かなり荒唐無稽な話だけに撮り方が難しいのですが、
あえて現実的な抑えたマーク・フォスターの演出が光る。
ウィル・フェレルも良かった。

5.once ダブリンの街角で
ジャンルとしてはラヴストーリーなのですが、
心が触れ合う魔法のような小品。
なにより劇中の「うた」がなによりも雄弁。

4.パンズ・ラビリンス
ギレルモ・デル・トロのイマジネーションが爆発した傑作。
芸術作品のような深いテーマ、そしてオタク心をくすぐるVFXと
一粒で二度美味しいダーク・ファンタジー。

3.善き人のためのソナタ
国家ぐるみの監視体制社会の中で生まれる「善き」行い。
ラストに静かな感動を呼び起こす。
主演のウルリッヒ・ミューエは先日他界、
慎んでご冥福をお祈り致します。

2.題名のない子守唄
元々全く観る予定の無かった作品なんですが、
あまりの素晴らしさにこの位置に。
一人の女性の愛に関する物語。
エンニオ・モリコーネのスコアも白眉。

1.恋愛睡眠のすすめ
他人に説明出来ない不条理な夢の世界を見事に映像化。
手作り感覚溢れる造形や変わらぬシャルロットのキュートさ、
そして監督の分身とも言えるガエル、全てが愛おしい。


2007年は全体的に頭の抜けた作品がなかなかありませんでした。
邦画も個人的には不作。
さて今年はどんな素晴らしい作品に出会えるのでしょうか。