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2016 Movies Best 10

2017年01月07日 18時56分47秒 | BEST MOVIE
今年もマイペースでお送りしますね。

さて第1弾は2016年映画ベスト10です。
2016年に私が劇場で鑑賞した79作品の中から選出しました。


10.最愛の子

ピーター・チャンが実話をベースに子を想う親の姿を描いた「最愛の子」が10位。
誘拐された3歳の子が3年後に発見された時には実の両親の顔を忘れていた…。
主要人物は誰も悪人がいないのに、皆ことごとく不幸になってゆく様が切ない。
個人的には家族会のリーダー格を演じたチャン・イーが白眉。
彼はジャ・ジャンクー作「山河ノスタルジア」でも好演。



9.灼熱

旧ユーゴ民族紛争の暗い影の中で生きる3つの時代の男女を全く同じ俳優で描き、
カンヌ映画祭『ある視点』部門の審査員賞を受賞した「灼熱」。
素晴らしく牧歌的なロケーションの中、車の疾走シーンだけ洗練された画作りだったのが印象的。
未だ全世界で繰り広げられている隣人との憎悪と争い、それを無くすのは愛とちょっとした勇気なのだと教えてくれる。
曇り空に一筋光が射すようなラストが素晴らしい。



8.弁護人

我らがソン・ガンホ兄貴が元大統領の故ノ・ムヒョンの弁護士時代を演じて韓国内の映画賞を席巻した「弁護人」。
叩き上げの弁護士が馴染みの店の息子の不当拘束で、国に闘いを挑む人権弁護士となってゆく。
前半の下衆パートをじっくり描いた後だけに、クライマックスの法廷シーンの熱量がとてつもなく活きてくる。
そして隣国が遠くない過去の80年代に未だ軍事政権だった事に驚かされる。



7.キャロル

パトリシア・ハイスミスが当時別名義で発表した小説をトッド・ヘインズが映画化した「キャロル」。
とにかく主演2人に尽きるが、特にルーニー・マーラがリスベットとは真逆の女性を演じて素晴らしい。
1952年を見事に映し出す美術、そしてしっとりした映像は既にクラシックの風格。



6.さざなみ

シャーロット・ランプリングが久々にアカデミー主演女優賞ノミネートを果たした「さざなみ」。
結婚45周年を迎える夫婦に訪れる過去の波紋。波紋は広がるにつれ大きな波となり…。
映画が終わる頃には夫婦の心理的立場がすっかり逆転している事に気付かされる。
少ない台詞の中に表情だけで心理描写を伝える演技は素晴らしく、これは舞台に置き換えても有効かも。



5.永い言い訳

西川美和の新作は先行した小説が直木賞候補にもなった「永い言い訳」。
不倫相手と情事の最中に妻を亡くした衣笠幸夫は、同じく遺族である陽一とその家族と接するうちに人生観が変わってゆき…。
主演の本木雅弘も良かったが、竹原ピストルの存在感がとにかく凄い。
近すぎて見えない事は往々にしてあり、無くした時にその存在に気付く。
観後感の爽やかさは昨年イチかも。



4.彷徨える河

コロンビア映画初のアカデミー外国語映画賞ノミネートを果たした「彷徨える河」、監督はこれが長編3作目となるシーロ・ゲーラ。
先住民のカラマカテを狂言回しに、2つの時代に渡って文明人との邂逅を描く。
果たして画面に映し出されているのは現実か、はたまたシャーマンの頭の中か。
失われてゆくモノへのレクイエムとも言えよう。
モノクロの映像がアマゾン川のゆったりとした流れに相まって独特の感覚を覚える。



3.裸足の季節

こちらも「彷徨える河」同様アカデミー外国語映画賞ノミネートの「裸足の季節」、監督は本作がデビュー作となるデニズ・ガムゼ・エルギュヴェン。
トルコの小さな村に住む若い5人姉妹が、古い慣習に縛られながらも自由を目指す物語。
ソフィア・コッポラの「ヴァージン・スーサイズ」を引き合いに出されるのも分かるが、
本作はより前向きで輝かしい未来に溢れている。原題「MUSTANG」がとにかく秀逸。
スコアを担当したウォーレン・エリスの楽曲も素晴らしい。



2.エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に

前作「6才のボクが大人になるまで。」はそこまでハマれなかったが本作はどストライク!の
「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」、監督はリチャード・リンクレイター。
野球で大学推薦を果たす主人公の入学前の3日間を描いた本作は、とことん騒がしく、下劣で、不真面目。
だがその中に人生の大事な教訓と真理が詰まっている。
ラストクレジットまでチャーミング、正にスラッガーズ・デライト!!



1.チリの闘い

そして私の2016年ベストは「チリの闘い」がブッチぎりの1位です!!
製作年は1978年なのですが、これ以外の選択肢は考えられませんでした。
1970年にチリで成立した社会主義政権の行く末を3部作、4時間半もの映像で描く。
政権に対する民衆の支持と熱量、そして裏で暗躍する隣国や敵対勢力の影。
市井の人達の表情は決意に満ちており、その行動力は正しく国を支えていた。
我々にもいつだって目の前に選択肢はあり、正しい方向に決断するだけなのだ。



以上のような結果になりました。


ちなみに10位以下は、
淵に立つ

ルーム

マジカル・ガール

この世界の片隅に

グランドフィナーレ

怒り

ハドソン川の奇跡

セトウツミ

クリード チャンプを継ぐ男

リップヴァンウィンクルの花嫁

でした!!

今年はどんな素晴らしい作品に出合えるのでしょうか。

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4 コメント

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TBありがとうございました (Aliquoi film)
2017-01-08 08:44:12
1位、4位、8位はその映画の存在をこちらで初めて知りました。すごく面白そうですね
今年はいい映画を教えてもらいに時々覗かせていただきます
よろしくお願いします
虎猫の気まぐれシネマです。 (なな)
2017-01-08 16:10:02
TBをありがとうございました。
チョイスから,好みのツボが似ているように感じました。
「最愛の子」私も感動した作品です。
ソン・ガンホさんも好きなので「弁護人」観てみたいです。
Unknown (ここなつ)
2017-01-09 11:25:13
初めまして。ここなつと申します。
2016年のベスト、「渋好み」とお見受けしました。私の好きな作品もいくつもランクインしておりましたので、ついついコメントしに伺った次第です。
「チリの戦い」は私も鑑賞したかったんですよね~。でも機会を上手く作れず…。
近現代史のことを描く作品は、力作が多いと常に思っております。
ブロガーの選んだベスト10 (aq99)
2017-01-24 21:21:27
2016年ブロガーが選んだ映画ベスト10ができあがりました(ついでに2015年も)。
お時間が、ある時にでもご覧くださいませ。
では、今年のベストもワールドワイドによろしく。

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