行雲流水の如くに

菅政権の弱点が見えてきたーー日本学術会議任命問題での狼狽ぶり

政権内に動揺が広がっているという。

政府関係者の一人は「首相は自分で招いたことなのにおろおろしている」と指摘。

「初めからやらなければよかった」と嘆いているらしい。

 

菅政権の弱点は、安倍政権における菅官房長官がいないことだ。

加藤勝信官房長官は、厚労大臣の時にコロナ過対策で無能ぶりを露呈したのだが、なぜか官房長官に抜擢された。

加藤勝信は典型的な官僚あがりで、意味不明の答弁をするのには長けているが、危機管理はからっきし出来ない。

今回の任命排除は、菅首相、杉田官房副長官、和泉補佐官の3人で決めたことだろう。

この政権は、羅針盤を欠いたまま(与党や大臣にも諮らず)艦長の独断専行だ。

補佐役は、またも気心の知れた側近で警察官僚あがりの杉田官房副長官と、不倫騒ぎの和泉補佐官だ。

 

自民党内における菅グループと盟友二階派の足元は盤石ではない。

岸田派は、今は自重しているが、大宏池会構想(麻生派や谷垣グループとの連携)に向かって走り始めた。菅首相の失点を虎視眈々と狙っている。

二階幹事長もこのところ意気軒昂だが、アメリカのディープステイト(影の統治者)から媚中派と名指しされた。

 

英国科学誌ネイチャーからの批判も出る

「世界各地で政治家が学問の自立や自由を後退させている」

新型コロナウイールスをめぐる米トランプ大統領の対応などと共に、菅義偉首相が日本学術会議メンバーの任命を拒否した問題に言及。学問の自立は現代の学術研究を支える基盤で、これが損なわれれば「人々の健康、環境や社会の健全性を危機にさらす」と警告した。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

9vs9qvsq
一言
拙ブログへの御応答、有り難うございました。本日この問題でまた新たなエントリーを書いたのです、それをご覧下さい。お願いいたします。

 なお、この問題は安倍政権下として密かに長く引きずってきた、歴史的にとても根が深い問題と、今は考えています。だからこそ、日本学術会議側も、重大決意をして今回の「100数名、定員ギリギリの候補者名簿」を提出した。政府がここから何名か切ることを覚悟した行為だったと今は考えています。その上で社会問題化しようという重大決意も持っていたわけとも、僕は観ました。今はこんなことさえ、考えています。
「東條英機内閣に国民が熱狂した時代への第一歩は、一体どこで切られたのだろうか。ちょっと前には対照的な大正デモクラシーもあったのだしして・・・」
 それだけにこれはまさに滝川幸辰事件なみのことではないか、とも。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「政治」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事