安倍首相は唐突に「全国小中学校に休校を要請」した。
北海道のように小学生に感染者が出て全道的に広がっている地域ではそれもやむを得ない。
(すでに鈴木知事は臨時休校を要請し、各学校も受け入れ態勢を組みつつある)
しかし安倍晋三は何を恐れているのか、1日900件程度の検査でお茶を濁して(政府がやることもやらずに)、実態把握が充分にできているとは思えない。
感染者が全然出ていないか、少数の県もある。
そんなところまで休校にしていったい何を考えているのだろう?
そもそも安倍政権の「新型コロナ」対応は最初から迷走している。
改ざん・隠ぺい・廃棄が得意な官邸の茶坊主を集めて対策会議を開いてもいい案は浮かばないはずだ。
さらに安倍内閣の中で「危機管理」に長けている人材は見当たらない。
加藤厚労相・萩生田文科相・河野防衛大臣・小泉環境大臣などほとんどが2世か3世議員。もしくは安倍晋三のポチ議員だ。
本当に自民党は人材がいなくなったものだ。
結局正面から問題にぶち当たらずに逃げ回ってきたツケが一挙に出たのだ。
「過去因現在果」である。
要するに想像力が欠けている連中ばかりが集まって鳩首会談してもだめだ。
パフォーマンスばかりが目立つ。
小中学校を休校にしたらどんな事態が生じるか?
夫婦・児童のみの世帯は800万世帯ほどあると言われている。
低学年の子供ばかりだと、どちらかが休まなければならない。
その中には病院や保育園で働いている人もいる。そんなことも考えずに目先目立つような対策を打ってどうするつもりだ。
本来政府が真っ先にやるべきは、人・もの・カネの投入だ。
①検査体制の拡充。民間の力を活用せよ。ここで振り分けるのが第一の政策。
②診療体制の充実。通常の患者と新型コロナと思われる患者の振り分け。
舛添前東京都知事(厚労大臣の経験あり)は次のように述べている。
「全面休校で家庭と両立できなくなった女医、看護師、介護士などが欠勤すれば、医療・介護が崩壊する」
まったくその通りである。
安倍官邸はもっと現場の声を聴いて現場を信用せよ。