IR(カジノ)疑惑が止まるところを知らない。
秋元議員周辺だけかと思っていたら、さらに衆院5議員(自民4人、維新1人)が、東京地検特捜部の任意事情聴取を受けていたという。
彼らにしてみれば落ち着かない正月だったことだろう。
この中で岩屋(麻生派)、中村(麻生派)、下地(維新)の各議員はIR議連の幹部だった。
全員もらっていないと言っているが、最初は皆そう言うのだ。
もしもらっているなどと口走れば、政治資金規正法違反(外国企業から献金を受けてはいけない)で即刻アウト。
中国企業500ドットコムは、最初は沖縄に目を付けたが当時の翁長知事が反対していたこともあり、方針転換。
北海道のルスツリゾートを運営する加森観光に接近、両者の利害が一致してかなり盛り上がった。
中村、船橋両議員は加森観光から献金を受けたと言っているが、実質的には500ドットコムのカネであろう。
岩屋議員は中村議員からの寄付だという。
実にわかりやすい構図だ。
このことから見えてくるものは、利権に絡む与党自民党には有象無象の「シロアリ」がたかるということだ。
今回は地検特捜部が捜査に入って分かったが、羊羹の入った紙袋に現金を入れて直接手渡ししたらまさに闇の中。
このようなケースは自民党内で蔓延しているのではなかろうか?
改ざん、隠蔽、焼却を何のためらいもなく行う安倍政権においては、下っ端議員までが汚染されているのだろう。
しかし今回の案件はIR案件の中では本筋を外している。
本命は、横浜もしくは東京をターゲットにしているネバダ州ラスベガス本社の「ラスベガス・サンズ」だ。
トランプ大統領の盟友と言われる会長のシェルドン・アデルソンが、強力に安倍晋三にロビーイングしている。
日本の国益レベルの取引をした可能性充分だ。しっかり目を光らせておいた方が良い。
大阪は、やはりアメリカ本社のMGMリゾーツ・インターナショナルが先行している。
安倍・菅ーー橋下・松井のラインだ。
憲法改正の賛成などを条件に手を握った可能性がある。
野党は、今月の通常国会で「桜を見る会」と「カジノ」疑惑を徹底的に追及すべきだ。
今回のような腐敗の構図をやめさせて軌道修正を図ることが野党の対抗軸だ。
野党が自民・公明に対抗できるかどうか、国民はじっと見ている。