城山三郎の「賢人たちの世」という小説に3人の政治家が登場する。
前尾茂三郎、椎名悦三郎、灘尾弘吉の3人だ。
前尾茂三郎(1905~1981)
「気骨」がある男と言うのは、自分の信念を通そうとする。
カネとかポストでなびかないから、政界では稀有な人物だ。
前尾が宏池会の会長になった。次のようなエピソードがある。
政治資金を無心に来た陣笠議員に「金が沸く本」として貴重な蔵書を渡したところ、陣笠議員はその本に札束が入っているだろうと頁をめくるがいっこうに見つからない。前尾はその本の内容を理解すれば人格も磨かれ自然と政治資金が集まってくると説いたのだ。
広島選出の国会議員は「金が沸く本」をもらえば今のようなみじめなありさまはなかっただろう。
ハマナスーー石狩海岸にて
小選挙区制に代わってからどんどん政治家の人物が小さくなった。
中選挙区であれば5人くらいが当選するので、たとえ政党の公認が得られなくても無所属で立候補できた。
今のような選挙方法では懐の深い政治家は出てこないだろう。
前尾は選挙運動を途中で抜け出して、お寺へ行って本を読んでいたという。(京都2区)
国のために政治をやっていれば、地元はそれをわかってくれている、という相互信頼関係があったのだろう。
ゲラニウム(フウロソウ)とインパチエンス
風露草のほうが何となくこの花のイメージに合う。
最近はやたら英語表記(正しいのかもよくわからない)が増えた。
この辺はようやく薔薇の本格的シーズンに入った。
グルス アン アーヘン
作出者の住む町(ドイツ)の名を冠し、わが町アーヘンへようこそくらいの意味だろうか。