公明党の斎藤国交大臣が、10月の衆院選期間中に開いた個人演説会で、「広島県トラック協会」の関連団体が出席者の一部に現金を渡していたことがわかった。
直ちに違反かどうかはもう少し事実関係を調べる必要があろう。
同じようなことは茨城6区の自民党候補国光文乃議員においてもなされていた。
ここでカネを出していたのは「茨城県トラック協会」だ。
自民党の選挙での強さの裏には「利害関係でがちがちに固めた癒着構造」
公明党は、自民党と長いこと連立政権を結んでいる。
だから「朱に交われば赤くなる」。
いいことには染まらないが悪いことはすぐ染まる。これは人の世の常だ。
少し前には、公明党の将来の代表と噂されていた遠山清彦衆院議員が、融資口利き疑惑で辞職した。
利権絡みの多い国交大臣は清廉潔白な公明党のポストになっていたが、いまや利用するようになったのか?
国土交通省というのは、建設業、不動産業、鉄道、トラックタクシー業界に顔が効く。
なんとと言っても許認可の権限を持っているからだ。
今回の衆院選は、自民党や公明党は極めて大きな危惧を抱いた。
それは立憲・共産・社民・令和の野党共闘が曲がりなりにも整ったからだ。
だから禁じ手とも思われる「業界団体への締め付け」を強烈に行った結果ではなかろうか。
今回の衆院選を単なる議席数の増減で判断するのは早計だ。
今回の疑惑も広島3区では「文春砲」が火を吹いた。茨城では「日刊ゲンダイ」だ。
御用新聞はもとよりマスメディアは、どうでもいいようなと言っては言い過ぎかもしれないが、東京都の木下議員問題にスポットを当てていた。
今日の朝刊で朝日新聞が、斉藤国交相演説会疑惑を30面で大きく取り上げた。
このところのマスメディアは「吠えない犬」に成り下がっている。
権力への監視をもっと強めよ!
権力は腐敗するものだ。絶対的な権力は必ず腐敗する。
イギリスの歴史家ジョン・アクトン