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行雲流水の如くに

コロナ過の最中に「自助」を強調する愚かさ

菅首相が就任演説で「自助、共助、公助そして絆」を強調したが、違和感を禁じえない。

「自助」を英語で言い直せば「セルフサービス」ということだ。

最近はコロナのせいなのかやたらと機械相手のやり取りが増えてきた。なんとも味気ない。

 

明治以降に西洋から入ってきた似たようなことわざがある。

「天は自ら助くる者を助く」

この言葉もあまり日本人にはなじまない。天とは一体だれだ?神様か仏様か?はっきりしないのだ。

 

日本には(東洋にはと言った方が良いかもしれないが)もっと深みのある言葉がある。

「随所に主となれば、立処皆真なり」  臨済禄

(いつ、どこにあっても、やる気になってやるなら、そこが現実に理想の場となる。)

 

少し視点を変えれば、親鸞の言葉など物凄く含蓄がある。

「自助」を全否定しているのだ。

「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」

自力を捨てひとえに他力を頼め、という教えだ。

阿弥陀如来は、すべての人は「煩悩の塊」であり、助かる縁なき極悪人と見抜かれて、「我にまかせよ、必ず救う」と誓われている。

 

今の菅首相に「阿弥陀如来」のような言葉を聴きたいとも思わない。

流水先を争わず。マイペースで暮らすしかあるまい。

白雲流水共に悠々


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