大阪都構想と言いながら、その実態は大阪市を廃止して4特別区を新設するだけの話。
2000億円の財源と権限が大阪府に吸収される。
大阪市民にとって何のメリットもない。
ここまで大騒ぎして住民投票する価値があるのか理解しがたいところだが、漸く大阪市民もその辺のところに気が付き始めたのかもしれない。
賛成と反対が拮抗してきた。
賛成43,3% 反対43,6%(共同通信・産経・毎日・毎日放送・関西テレビ共同実施)
私は50数年前、社会人としてのスタートは大阪だった。
ビジネス(当時は商売と言っていた)の基本をみっちり仕込まれた。
旺盛なサービス精神、形式にこだわらない実利主義、東京に対する強烈な対抗心など。
少し鷹揚なところ(商売は上手くない)のある「道産子」には良い刺激になった。
当時参考書のようにして読んだのが、松下幸之助の著書であった。
維新の会が大阪の政権を獲ってからもう10年になる。
看板政策は、
大阪都構想、地域主義、二重行政解消、規制緩和、統治機構改革などどちらかというと「新自由主義的改革」だ。
次の世代につながる産業構造の転換などはあまり興味がなく、カジノ誘致や万博誘致などに入れ込んだ。
本当にこれで良いのかと、他人事ながら気にかかるところだ。
松下幸之助
どれほど心配したところで未来もどうなるものでもない。いま、現在に最善を尽くすことである。
たとえ平凡で小さなことでも、それを自分なりに深く噛みしめ味わえば大きな体験に匹敵します。