行雲流水の如くに

大型台風の被害を「想定外」で済ませてよいのか?

大型で強い台風が中部、関東、東北地方を縦断して甚大な被害を及ぼしている。

今回の19号台風の特徴は、猛烈な雨を降らせたということだ。

年間降水量の3~4割の雨がわずか1日、2日の間で降るという記録的なものになった。

 

このような異常とも思える気候変動を、地球が温暖化サイクルに入ったためであるとして、あまり問題視しない学者や政治家がいる。

スウェーデンの少女から睨みつけられたトランプ大統領などはその最たるものだ。

トランプの頭の中は「ビジネス」優先、自国が儲かれば何をやってもよいという発想は理解しがたい。

 

明らかに「地球」の何かが狂ってきている。

人間は自然を征服できると考えて、「開発」という美名のもとに「地球破壊」を積み重ねてきたのではないか?

本当にこのまま突き進んでよいのか、我々はじっくり考えるべき時に来ている。

 

今回目に付くのは河川の堤防決壊が各地で発生していることだ。

これは前から言われていることだが、「森」の保水力が落ちてきているからではないのか?

災害発生後の対策はしっかりしなければならない。

しかし根源的な原因を見つけて早急に対応策を検討し、その対策を実行することが必要だ。

森と川と海はつながっている。

海から川に遡上してくるサケが、実は森の栄養分になっている。

 

今は「キノコ」が採れる時期だ。

このキノコが森林の保全に役立っているということを知っている人は少ない。

(だいたいスーパーで売っているキノコの大部分は工場で大量生産されているキノコだ)

キノコから無数に伸びた菌糸と木の根は結ばれている。共生関係にあるのだ。

 

我々はもう一度、「自然と共生する道」を歩むべきではないのだろうか。

「GDP」を増やさなければとか、「憲法」を変えたいとか、それもよいだろう。

しかし自然との関係を良好に保つことの重要さが原点にあるべきだろう。


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