今回の衆院選をどう総括するか?
自民・公明側から見れば、野党統一候補は大きな脅威であったろう。
(実際、大物議員と言われた石原伸晃、甘利明氏などが落選した)
犬飼淳氏による「(衆院選分析)野党4党の候補者一本化による勝敗への影響
上記のレポートは今回の衆院選を緻密に分析して大いに参考になる。
このレポートの結論も野党統一候補一本化を前向きに評価している。
問題は野党の側がまとまり切れないことだ。これでは政権交代可能な二大政党制に進めない。
予想されていたことではあるが、日本維新の会が独自の動きを始めた。
大阪はもともと東京に対して強い対抗意識がある。
それでいて商売が絡んでくると柔軟に(無節操と思えるぐらい)対応する。
ベースにあるのは自民党よりも右側の「新自由主義」指向だ。
今後自民党を中にして公明と維新による三角関係が熾烈になる。
しかし自民党は公明党から離れられないだろう。
国民民主党も自民党や維新にすり寄りたいようだが、いかにも腰がふらついている。
この政党のご主人様は国民というよりは電力・電機・鉄鋼を中心とした「連合」のようだ。
だから原子力ゼロには反対で、共産党と組むのはイヤのようだが、そうかといってガチンコ勝負も出来ない。
連合からは「維新」と組むのは許さないと言われている。
あまり中途半端だと消滅の危機に陥るだろう。
野党は、自民・公明と戦うためには大同団結しかない。参院選に向けて緻密な戦略が必要だろう。
勢いを以て交わるものは勢い傾けばすなわち絶ゆ。 礼楽
(相手の勢力をあてにした交際は、その勢力が衰えれば交際も途絶える)