このところスーパーや商店で物を買うと、「レジ袋要りますか?」、と聞かれる。
「要る」と答えると、「有料です」との返事。少額ではあるが癪に障る話だ。
だいたいレジ袋程度を減らしても、プラスチックごみはほとんど減らない。
結局消費者に負担をかけておいて、政府(経済産業省)はこんなことに努力しています、というアリバイ証明なんだろう。
サービス精神旺盛な売る側もかなりの負担だと思う。(お上が言うからやむなくということだ)
結局従順な日本の消費者は「不便なことに慣れるしかない」と渋々受け入れている。
終戦後の物のない時代には、みな買い物かごを下げて行った。魚や野菜の包装は新聞紙だ。
今回のレジ袋有料化は、この当時のレベル。何の進歩もない。
なぜ技術的に解決できる道を選ばないのか?
近年よく耳にする「都市鉱山」とは、あらゆる資源を輸入に頼る日本において、都会生活に必要不可欠な電子機器に含まれる膨大なレアメタルを抽出して、鉱山から採掘するように再利用すること。
であるならば、都市部の経済活動で排出されるプラスチック系廃棄物を、油に戻して再利用できるはずだ。
これを「都市油田」というそうだ。
既にこの分野で頑張っている企業もある。
パレートの法則を活用せよ
パレートの法則とは、全体の数値の大部分は全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという理論。
要するに、プラスチックごみを出している一番大きな要素のモノをつぶせば、ほとんど解決できるということ。
例えば、売り上げの8割は全顧客の2割が生み出している。よって2割の顧客対応を重視すればさらに売り上げを増やせる。
だからプラスチックごみを一番出しているのはどんな業種で、それは何か?という探求が欠かせない。
消費者はおかしいと思ったことはどんどん声を出そう
黙って唯々諾々と従っていると、消費者に皆しわ寄せがくる。
レジ袋有料化の流れに、にんまりと喜んでいる人たちがいるかもしれない。
おかしいと思うことはどんどん声を出すべきだ。
(7割の人はレジ袋有料化に意義はないと思っている)