若いというだけで何となく優越感に浸る。そんな風潮が新宿や池袋の街で出現しているようだ。
コロナウイールスは若い人にとってはインフルエンザ並みなんだろう。
だから無防備に大騒ぎしてしまう。そこに「若者の驕り」があることに気が付かない。
シモツケがようやく花をつけた。
自己主張するでもなく何となく控えめな趣きは好きな花の一つだ。
一方札幌や小樽では老人たちが昼からカラオケに興じ、コロナウイールスのクラスターが発生している。
ある意味元気と言えば元気なんだが、ちょっと切ない気がする。
森菊蔵さんの詩集「未来」から
老いの寂しさを うたうな
昔はこうだったと 繰言をうたうな
時代は絶えず
移り変わってゆくのだから
今の世の愚痴ばかり うたうな
見るもの 映るものを素直にとらえ
それがどうしてこうなったかを考え
これからは どう変わってゆくかを うたえ
老いの寂しさを うたうな
薔薇(レイモン・ブラン)フランスデルバール作出
花の名はイギリス在住フランス人シェフの名にちなむ
やや紫がかる濃いピンクの花色。見ていると元気が出てくる。
若者、よそ者、バカ者が元気だとその国なり地方あるいは街は元気になるという。
しかし「驕り」はいただけない。
優位な立場に安住し、またはそれを過信し、謙虚な心を失い、他を無視した行動に出る。
青春は短い、宝石の如くにしてそれを惜しめ 倉田百三
薔薇(快挙)作出日本京成バラ園
京成バラ園自慢の品種。ローマ賞受賞後名付けられた。受賞の喜びが感じられる名前だ。