今のところ「資本主義」に勝る仕組みを我々はまだ見出していない。
しかし現状の「資本主義」はかなり限界に近付いている。
トップ1%の金持ちが頂点にあって、大多数の貧乏な人たちが最下層で希望無き生活に喘いでいる。
こんな社会は持続不可能であろう。
公平な競争の結果優勝劣敗が生じるのはやむを得ない。
しかしその競争がゆがめられていたとしたらどうだろう?
それは日本語で言えば、「ずるい」、英語では「It is not fair」
経済においても政治においてもその核の部分は「倫理観」であるべきだ。
かって国会において嘘の答弁を100回以上もついて、恬として恥じない宰相がいた。
過去の非を悔いて隠居でもしているかと思えば、最大派閥の長におさまっていろいろと差配している。
日本の政治はこの辺から叩き直すべきなのだろう。
「現実から目を背け、偽る」ことが、この国のあり方を極めて貧相なものにしている。
もっと志を高く持つべきなのだ。
政府の役割は、必要以上に「収益」を出した人間や企業から税金を取り、社会全体で誰も溺れないようにすることだ。
ずるいことはせずに所得や収益を出している個人や企業はあるだろう。
(しかしその儲けを使いきれないほどため込んでいることが果たして良いことなのだろうか?)
安倍・菅・岸田と続く自公政権は、強い者に法人税の減税を行い、弱い者に消費税の増税を行っている。
これでは「公平な競争がなされている社会」とは言えない。
弱い者を助けるという「倫理観」あるいは「惻隠の情」が求められている。